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F1に挑む角田裕毅・20歳の野望 マックスとの違いを自己分析

戦いたい相手はマックス・ふぇすルタッペンとハミルトン

戦いたい相手はマックス・フェスルタッペンとハミルトン

──反対に角田選手の「弱点」はなんでしょうか?

角田:気持ちのコントロールがなかなかできないことですね。熱くなるとカッとなって怒ったり、ストレスをためたり、ぶつけてしまう。今年からメンタルトレーナーと仕事をするようになって、そこが弱点だと自覚するようになりました。気持ちのコントロールができれば、いいパフォーマンスが維持できるというデータが出ているので、イライラしているときほど、自分を落ち着かせるように意識するようにしています。

フェルスタッペン、ハミルトンの凄さ

──憧れのレーサーや理想のレーサーはいますか?

角田:憧れのドライバーはいません。一緒に走ってみたいと思う選手は、フェルスタッペン選手とハミルトン選手です。

──数々の最年少記録を塗り替え、現在F1で活躍中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。どこがすごいと感じますか?

角田:まだ一緒に走ったことがないので想像になりますが、イモラでのF1テストの前に、レッドブルでレースのシミュレーターをさせてもらう機会があったんです。他のドライバーだと、50対50とか、僕が負けていても40対60とかで、僕のほうが速いコーナーがある。でも、フェルスタッペン選手には、数コーナーでしか勝てなかった。彼はほとんどのコーナーが完ぺきに近いくらい速いんです。あと、僕と全然違う走り方をしているシケインがあって、こういうドライビングの考え方もあるんだなと、勉強になりました。

 フリー走行、予選、決勝への組み立て方もうまいと思います。フェルスタッペン選手って、フリー走行ではけっこうスピンするんです。限界点を速く見つけて、予選、決勝でそこに近づけようとしていく、その組み立て方がうまいなと思います。

──7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトン(メルセデス)はいかがですか?

角田:ミスをしないですよね。もしかしたら、スピードはフェルスタッペン選手のほうがあるのかもしれないと思いますが、ハミルトン選手は予選、とくに決勝での安定感が凄いと思います。

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