ただし、デキサメタゾンは軽症患者には投与できない。
「この薬は免疫の暴走(サイトカインストーム)を抑えるため、あえて免疫力を低下させる働きがあり、軽症者に投与すると他の感染症リスクが高まってしまう」(勝田氏)
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師もこういう。
「軽症なら経過観察。食事を摂れず脱水になるようなら点滴などで対症療法にします。効果が証明されていないアビガンやレムデシビルには期待しません。肺炎など症状が悪化したらデキサメタゾンの投与を希望します」
※週刊ポスト2020年12月18日号