となれば、サトノフラッグの全妹サトノレイナスを軸にしたい。ノーザンファーム産のディープインパクト産駒、キャリア2戦、重賞勝ちや牡馬との対決がないことで、人気では譲っているが、しっかりタメて終いがキレる脚は阪神外回り向き。ここまで多頭数の経験がないことが気になるが、アーモンドアイが去った厩舎でしかも鞍上はずっとルメール。
ソダシは相手候補の筆頭だが、いずれは父のようにダート路線で牡馬を蹴散らし、「ダートも牝馬」と言われるようになってほしい。メイケイエールに関しては1200mから距離を延ばしてきた臨戦過程がどうか。やはり「桜」を意識するならデビューから1400m以上を使いたいと思うはず。それならば、前走でメイケイエールを差そうかという末脚を見せたオパールムーン。過去2戦とも不良馬場でのレースだったインフィナイトは、良馬場だったらもっと力を発揮するかもしれない。
モーリス産駒といえば抽選を潜り抜けた1勝馬2頭。ジェンティルドンナの第3子ジェラルディーナ、シゲルピンクダイヤの妹シゲルピンクルビーは、“血統背景”が文句なく魅力的で、いかにも来年のクラシック戦線を賑わしそう。ここで馬券圏内に入れば一気に主役候補になる。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。