山田:風間クンから見て、上野樹里サンは、どんな女優さんですか?
風間:朝顔みたいな人なんですよ。朗らかで、柔軟なのに、凜としていて、しっかり芯がある。朝顔は決して威圧感がある強い女性ではないけれど、でも、一本ピシッと芯が通っているでしょ?
お芝居以外のところで、フツーに楽しく一緒にしゃべっているとき、ぼくがちょっとジャンクなモノに手を伸ばすと「ちゃんと野菜も食べないとダメだよ」って樹里チャンが叱ってくれますし(笑い)。
SixTONESの森本クンは「風間クンの声を聴くと安心できる」と
山田:そして『監察医 朝顔』は、俳優・風間俊介がさらに羽ばたくきっかけとなった『それでも、生きてゆく』(2011年・フジテレビ系)で共演したかたたちが多く出ていらっしゃいますね。
風間:柄本明サン(72才)も時任三郎サン(62才)も、大竹しのぶサン(63才)も、ですよね。ドラマではあんなに殺伐とした関係だった人たちと、こんなにも朗らかにかかわり合える…と思うと感慨深いものがあります。
役者の仕事って、どんどん上書きしていくものなのかもしれないけれど、ぼくは別に上書きしなくてもいいのかなって思っているんです。だから、これまでやった役は全部、好き。もともとドラマが大好きで、めちゃめちゃ見てきて、特に1990年代は全部見たと言ってもいいぐらい異常な見方をしていました。いま何かの主題歌が流れたら、「ウルトライントロ、ドン」でタイトルが出てきますよ。
山田:そんなチャーミングな風間クンも、最近は事務所の後輩の皆さんと共演することが増えましたよね。SixTONESの森本慎太郎クン(23才)は、「風間クンの声を聴くと安心できる」と。
風間:うれしいなぁ。今回、慎太郎がやってるスピンオフもそうですけれど、これまであまり描かれなかった人たちの“物語”も今後お見せできると思います。そして“後輩”といえば、いまバディーを組ませてもらっている(ふぉ~ゆ~の)辰巳(雄大クン・34才)は昔からぼくのことをバリバリに知ってくれている数少ない後輩なので、やっていていろいろと面白いですよね。これまでぼくが現場で決して言わなかった「うるせぇ」みたいな口の利き方や“先輩・風間”の顔を見せたりする瞬間は恥ずかしいけれども、新鮮です。とはいえ、後輩というよりは役者同士として現場にいるので何の心配もしてないです。というか、そんな余裕がないのかも。まさか連ドラ3本を同時に撮る日が来るなんて、これまで想像もしていなかったので。
山田:だから時々、早朝番組のナビゲーターをしているときのワイプ中、眠くないかしらと心配になります(笑い)。
風間:年齢も重ねてきていますしね。樹里チャンに叱られないように、野菜もたくさん食べるようにします!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2020年12月24号