「太い針で刺されているような痛み」「焼けた火箸をぐりぐり刺されるような感じ」──経験者がそんな激痛を訴えるのは帯状疱疹。シャルムクリニック院長の櫻井直樹医師が語る。
「幼少時に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節内に潜伏し、大人になって免疫が低下した時に再活性して引き起こす病気です。赤いブツブツした発疹や水疱が神経に沿って帯状に出現し、激しい神経痛を併発するケースが多い」
発疹が出る前に神経痛が先行するケースも多い。
「その際に治療が遅れると重症化し、さらなる激痛に襲われることがあります。水ぶくれを伴い赤い発疹が出たら帯状疱疹を疑い、3日以内に抗ウイルス剤治療を行なうことが望ましい」(櫻井氏)
いずれも読んでいるだけで震えてしまう怖い病気ばかり。激痛を経験したくなければ、生活習慣の改善など地道な予防策を講じることが肝要だ。
※週刊ポスト2020年12月25日号