見取り図は、ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーからなるお笑いコンビで、2007年から活動を行なっている。2018年からは3年連続で『M-1グランプリ』の決勝に進出しており、やはり実力者と言ってよい存在だ。
今年の最終決戦では、マヂカルラブリーとおいでやすこががコントのような芸風だったのに対し、唯一漫才らしい漫才を披露。地元をネタにしたいわゆる喧嘩漫才で会場を爆笑の渦に包み込んだ。ラリー遠田氏は、彼らが躍進するのは時間の問題だと語る。
「見取り図は、上位3組の中で唯一の正統派だったということもあり、その漫才の面白さは多くの人に伝わったはずです。彼らは大阪を拠点にして活動しており、漫才だけでなく、ロケやトークなど何でも器用にこなすことができます。ここ数年、大阪から出てきた千鳥やかまいたちなどが東京のテレビで活躍していますが、見取り図がそうなるのも時間の問題だと思います」(ラリー遠田氏)
2021年はおいでやすこがと見取り図をテレビで目にする機会も増えるに違いない。『M-1グランプリ』はやはり芸人のその後を大きく変えてしまうようだ。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)