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紅白歌合戦研究家で作家・音楽プロデューサーの合田道人さん

堀尾:意外ですね! 『雨』はとてもいい歌だったのに……。

田中:ところで、三善さんは、何を歌ったんですか?

合田:彼が初出場の第24回(1973年)で歌ったのは『円山・花町・母の町』です。

堀尾:その年のヒット曲枠が外れたのはいつからですか?

合田:平成になってからです。また、当初の紅白では時間的制約の中、1曲あたり、2分30秒程度という壁もありましたから。

堀尾:時間的な面でいえば、高校時代にハマった吉田拓郎さんの『旅の宿』が大ヒットしたとき、拓郎さんは、「おれに20分くれたら紅白に出てもいい」と言って拒否されたという話を聞いたことがあります。媚びない姿勢に「かっこいいな~」としびれましたね。

合田:一曲が長い歌がダメという壁を破った最初は、第30回(1979年)のさだまさし『関白宣言』でした。

【プロフィール】
堀尾正明(ほりお・まさあき)/1955年生まれ、65才。埼玉県出身。1981年にNHK入局。2008年にNHK退職後はフリーアナウンサーとして『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)などで活躍。

田中稲(たなか・いね)/1969年生まれ、51才。大阪府出身。大阪を拠点に昭和歌謡や懐かしブームなどのライターで紅白ウオッチャー。CREA WEBにて『田中稲の勝手に再ブーム』連載中。

合田道人(ごうだ・みちと)/1961年生まれ、59才。北海道出身。歌手・作家・構成作家で、日本歌手協会理事長。紅白歌合戦研究家で『紅白歌合戦ウラ話』(全音楽譜出版社)など著書多数。

取材・文/北武司 撮影/浅野剛

※女性セブン2021年1月7・14日号

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