日韓の国防力を比較した場合、数の面では韓国が勝っている。しかし、質的には日本が上回るでしょう。例えば韓国空軍は自衛隊より性能のいい戦闘機を持っていますが、練度では自衛隊は負けていません。米軍も自衛隊には一目も二目も置いています。海軍力では、主要艦艇数も、艦艇や航空機の性能も海上自衛隊が圧倒的に上回っています。それに練度の差が大きい。そもそも海上自衛隊は、経験豊かな旧海軍軍人によって育てられており、ゼロから立ち上げた韓国軍とは違います。これまでの在日米軍との緊密な関係や長年にわたる共同訓練などから、米海軍と共同作戦ができるのは海上自衛隊です。
日本が「おおすみ型」輸送艦を配備した際、韓国はこれに対抗するかのごとく、同様の全通甲板を持つ少し大きな強襲揚陸艦を作って「東洋一」などと誇ったこともありました。いずれにせよその艦名もしかり、“韓国の仮想敵国はいったいどこなのか”と問うてみたくなります。
兵力に関しては韓国が2倍以上と多いが、今の軍隊に徴兵制はなじまない。現代戦は一昔前のように数がものをいう時代ではありません。現代の軍隊は高度化したハイテク兵器を扱わねばならず、それゆえに体力だけでなく高い士気と知力が求められます。したがって自らの意思で志願して入隊してきた若者で編成された自衛隊は現代戦に向いているのです。
日韓の国防力は、海軍力では親子ほど違い、総合力でも日本が勝っていると考えていいでしょう。