芸能

渡部、東出、ベッキーは失格で原田は合格 不倫会見のお作法

逃げ回った渡部建の会見は、得るものはなく批判を強めるだけに終わった(時事)

逃げ回った渡部建の会見は、得るものはなく批判を強めるだけに終わった(時事)

 新しい年が始まったが、コロナ禍にもかかわらず、芸能界では相変わらず艶聞、醜聞が途切れそうもない。すでに芸能マスコミは大物タレントの新たな不倫疑惑の証拠固めに走り回っている。コロナ禍で仕事が減り、特に国内も海外もロケがなくなったことで、むしろ芸能人は不倫に走りやすい環境なのかもしれない。

 2020年の“不倫大賞”といえば、間違いなく「多目的トイレ不倫」のアンジャッシュ・渡部建だろう。不倫が発覚してから雲隠れするようにテレビから消え、釈明も謝罪もしないままにダウンタウンの人気番組『笑ってはいけない』に出演しようとしたことで国民から総スカンを食ってしまった。12月になってあわてて会見したものの、歯切れの悪い受け答えに終始し、テレビ界では「当分復帰は難しくなった」と厳しい声が多い。

『週刊ポスト』(2021年1月4日発売号)では、今年、世論を真っ二つに割るであろう22のテーマについて各界論客が激論を戦わせているが、そのひとつが不倫芸能人の復帰の是非だ。本誌では、「不倫は文化だ」の名言で知られる俳優の石田純一が「容認論」、芸能レポーターの川内天子が「一発アウト」の意見を述べているが、川内氏は取材時に、記憶に残る過去の不倫騒動を振り返って、それぞれアウトかセーフかジャッジしていた。本誌では紹介できなかったその「判定」をNEWSポストセブン読者にお届けする。

 * * *
 渡部建さんの場合、不倫発覚から半年おいての記者会見でした。それだけ時間があれば、何を聞かれるのかわかるはずじゃないですか。時間が経てば経つほど、何に対して、誰に、どのように謝ればいいのかをしっかり考えておく必要があります。それをきちんと練ってこないから、あの会見のようにボロが出る。不祥事の直後なら、少々うろたえたり、気まずい感じで受け答えしても世間は納得するんです。

 不祥事を起こしても復帰できるかどうかは、世論が納得するかに左右されます。渡部さんが会見で繰り返した「僕の口からは答えられません」(※『笑ってはいけない』で復帰するのか、という質問に対する答え)みたいな言い方は絶対に禁句です。聞いているほうは、だったら誰の口からなら答えられるんだよ、って思ってしまいます。逃げの姿勢はさらに反感を買うんです。あれは会見によって復帰が遠のいてしまった大失敗の見本です。

 謝るなら、とにかく誠実に謙虚に、そして迅速にすることです。そうすれば世間も反応は違ってきます。例えば、2019年5月に複数の女性ファンとの「4WD不倫」を報じられた原田龍二さんの会見は、どんな突っ込んだ質問にも真っ正直に答えて、笑いのネタにしてしまった(※「妻からは、あなたは治らない人だと言われた」「性欲は強いですね」「(カーセックスは)大好きではないです」など、数々の“名言”を残した)。だから復帰してからもダメージが少なく、テレビ出演のオファーも続いています。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン