大統領再選禁止の韓国では、5年の任期の最終年は政権がレームダック化しやすい。そんなときに繰り返されてきたのが、冒頭でも指摘した“反日”による人気取りである。それまで反日的な政策をしてこなかった李明博大統領が、突如として天皇に謝罪を要求する発言をし、現職大統領として初めて韓国が不法占拠を続ける竹島に上陸したのも、任期満了前年(2012年)のことだった。2021年、文大統領も慰安婦問題を蒸し返すことで幾度目かの“日本叩き”に打って出る可能性はある。

「もしそうなったら、日本政府、外務省は、慰安婦問題などの歴史問題は女性の人権問題などではなく、活動家団体の金儲けの手段であるということを国際社会に向けてアピールする。今年こそ、慰安婦問題を終結させるべきです」(前川氏)

◆取材・文/清水典之(フリーライター)

 

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