推進力はあったが、身内からの人望を失って失脚した田中真紀子氏(時事)
また、総理大臣の実務を考えた場合、真っ先に必要とされるのは官邸や政府のスタッフである官僚をうまく使う能力です。小池さんは、役人を生き生き働かせるというより、自分のカラーに染めようとしているように見える。手法は違いますが、かつての田中真紀子・外相に似ています。田中氏が失敗したように、それでは組織は回りません。今の都庁の役人は、小池知事とうまく距離を保っているから実務に知事が手を突っ込むことはあまりないようですが、永田町・霞が関でそううまくいくかは不安を感じます。
小池さんには子分と呼べる政治家が見当たりません。そういうタイプの人には、スタッフが力を発揮して働ける環境を作ることは難しい気がします。