家計

高齢者のお金の不安をどう解消? 格安スマホへの乗り換えは要注意

「お得」からムダが生まれないよう要注意(イメージ)

「お得」からムダが生まれないよう要注意(イメージ)

 老後資金への不安はいくつになっても尽きない。年金が生活資金の柱となるだけに、それを補うべく資産運用を考える人もいるかもしれない。60代以降の資産運用について、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、「仕事をやめたらリスクの高い投資は控えるべき」だと話す。

「一般的に老後に必要な貯金は2000万円といわれますが、病気や介護が必要になったときを考えれば、それでは足りません。仕事をやめた後は、年金で足りない分は貯蓄を取り崩していくことになるので、家計のマイナスになるようなハイリスクの投資は控えた方がいいでしょう」

 ただ、手持ちの預金では心もとないという人は、投資を分散させるのも手だ。

「老後資金が足りない人は、定期預金で寝かしておくのはもったいない。日本人は『投資は損する』という思い込みが激しいですが、最近はリスクヘッジする仕組みもできている。まだ60代ならこれから投資を勉強して、資産を増やすことを考えてもいい。リスクを分散しておけば、不況でも怖くありません」(ファイナンシャルプランナーの森本貴子さん)

固定電話は解約したほうが安心

 老後の家計を考えると、身近な生活用品の中にも、やめた方がお得なものがある。詐欺の被害も多い固定電話は60才になれば解約した方が安心だ。丸山さんが言う。

「固定電話を持っているのは高齢者が多いので、『オレオレ詐欺』などのターゲットにされやすい。スマホを持っていてインターネットがつながるのなら、LINEを使って無料通話した方が電話料金も浮いてお得です」

 しかし、通信費を抑えるためといって、格安スマホに乗り換えるのは早計かもしれない。

「格安スマホは安いですが、インターネット文化になじみのある若い人向け。わからないことがあったり、トラブルが起きても大手キャリアのように窓口で相談に乗ってもらえない。節約のために無理して換えると、使いこなせずムダになる可能性があります」(丸山さん・以下同)

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