厚労省はファイザー製用の冷凍庫だけで1万台を確保して、人口比に応じて全市区町村に配分する予定だ。
一方、アストラゼネカ製は2~8℃という冷蔵庫並みの保存温度で大丈夫だという。
肝心の効果はどうか。ワクチン接種で病気になるリスクがどれだけ減ったかを指す「有効性」は、ファイザー製95%、モデルナ製94.5%、アストラゼネカ製70%。一般にインフルエンザワクチンの有効性は50%程度とされるので、特にファイザー製とモデルナ製の“好成績”が際立つ。
注意すべき点は、前に触れた通り、副反応だ。米CDC(疾病対策センター)がファイザー製のワクチンを接種した約190万人を調べたところ、21人がアレルギー反応のアナフィラキシーを起こした。同様の症状がワクチン接種後に起きる割合は一般に100万人に1人とされるが、今回は集計時点で9万人に1人の割合だった。
「またアストラゼネカ製の場合、ワクチンに含まれるアデノウイルスへの免疫反応が発生して、ワクチンの効果がうまく出ない可能性が指摘されています」(室井さん)
ワクチンの安全性や有効性をしっかりと見極める必要がありそうだ。
※女性セブン2021年2月4日号