ビジネス

社長が口にしたら3日で会社がつぶれる3つの「菅首相用語」

菅義偉・首相の行動に側近たちも…

菅義偉・首相の行動に側近たちも…

 リーダーにとって「言葉」は重要だ。危機を救う契機にもなれば、崩壊を決定づけることにもつながる。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘した。

 * * *
 もしかしたら忘れている人も多いかもしれませんが、現在、東京都、大阪府、福岡県など全国11都府県では「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が発出されています。もちろん、それ以外の地域は大丈夫というわけではまったくありません。いったい何がどうなったら、収束の兆しが見えてくるのでしょうか。

 不安かつ困難な状況が続く中、たいへん残念なことに、日本に住む私たちはもう長いあいだ「この指導者についていけば大丈夫!」「この人はやってくれそうだ!」という思いを抱けずにいます。安倍首相から菅首相に交代しても、そこは変わりませんでした。

 いや、カリスマ的な指導者に盲従したいわけではありません。しかし、少しは「この人は頼りになりそう」と思わせてもらわないと、日々、落胆と怒りに包まれる羽目になります。さんざん疲れさせて、政治への諦めを持たせようという魂胆でしょうか。

 でも、政治家や政府にケチばかりつけていると、またあの偉そうで怖そうなおじいさんにケチをつけられます。どんな時でも、学ぶ姿勢は大切。今の日本の現状から、強引に教訓を得てしまいましょう。これも、いわゆるひとつの「自助」です。

 ひときわ国民をイラつかせているのが、記者会見や国会答弁における菅義偉首相の話しっぷり。我慢して聞いているうちに、大きな発見をいたしました。世の中のすべての社長さん、とくに会社の経営状況があまりよくない社長さんは、昨今の「菅首相語録」に学ぶところ大ではないかと。

 そんなわけで、たくさんの呆れた発言の中から「社長が口にしたら3日で会社がつぶれる3つの『菅首相用語』」をピックアップしてみました。その3つは、こちら。

その1「仮定のことについては、私からは答えは控えさせていただきたい」
その2「引き続き緊張感を持って、事態を注視していきたい」
その3「一日も早く収束させ、安心して暮らせる日常を取り戻すために全力を尽くします」

 それぞれ、なぜ社長が口にしてはいけないのか。たとえば部下が「社長、このままでは半年後に売り上げが半分になることが予想されます。いかがいたしましょう?」と相談してきたときに、その1の「仮定のことについては、私からは答えは控えさせていただきたい」と返したら、部下は瞬時に「この会社はダメだ」と見切りをつけるでしょう。

 あるいは、工場で製造ラインにトラブルが発生し、早くどうにかしないと生産がストップしてしまう状況だとします。のそっと様子を見に来た社長が、その2の「引き続き緊張感を持って、事態を注視していきたい」と言ったら、工場にいる全員が即座に手を止めて家に帰るでしょう。役員会議で「表示の偽装が判明しました」と報告されて、こう答えたとしても同じ。その場で解任動議を出されても仕方ありません。

関連記事

トピックス

NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
被害者の村上隆一さんの自宅。死因は失血死だった
《売春させ、売り上げが落ちると制裁》宮城・柴田町男性殺害 被害者の長男の妻を頂点とした“売春・美人局グループ”の壮絶手口
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた
韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑
女性セブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン