開発費はまったくケチってない
よく、日産はゴーン氏の統治時代に「開発費をケチってルノーへの配当に回していた」などと言われることがあるが、それはまったく事実に反する。日産の研究開発費は5000億円以上と、世界のカーメーカーの中でも高額な部類に属しており、売上高に占める割合は今や5%を超えるレベル。ルノー=日産アライアンス全体でみれば1兆円を軽く超える。
これまでその成果がなかなか出なかった分、今後まとまって出てくるような格好になれば、商品そのものも良くなるであろうし、V字復活劇を演出する材料にもなる。
見方を変えれば、今後3年での攻勢に失敗すれば、今度こそ日産にはもう後がないということにもなる。先に挙げた3モデルを先兵とする怒涛の反転攻勢が成功するかどうか、ファンにとっては興味の尽きないところだろう。