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紀平梨花は早稲田入り 大学フィギュアスケート部の存在意義とは

紀平梨花は早稲田大学へ。写真は2020年の全日本(時事通信フォト)

紀平梨花は早稲田大学へ。写真は2020年の全日本(時事通信フォト)

紀平梨花は早稲田へ 中京、関大、明治……フィギュア有力大学の変遷

 昨年末、女子フィギュアスケートの紀平梨花選手が、来春、早稲田大学に進学すると報じられた。現在、スイスを拠点に練習を積む紀平選手は、人間科学部の通信教育過程に進学し、文武両道で北京オリンピックを目指すという。すでに知られている通り、羽生結弦選手もカナダを拠点にしながら早稲田の同学部で学び、昨年9月に卒業した。

 アマチュアスポーツであるフィギュアスケートは、高校を卒業後、大学に進学して競技を続ける選手が多い。シニアで活躍する選手の多くは、「大学生スケーター」なのだ。

 羽生の卒業、紀平の入学で注目を集める早稲田といえば、歴史的に「フィギュア王国」だった。トリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんをはじめ、八木沼純子さん、井上怜奈さん、村主章枝さん、中野友加里さんら、世界で活躍するフィギュアスケートを輩出してきた。

 だが、フィギュアスケートの人気に火が付き、テレビのゴールデンタイムに放送されるようになった頃から、大学の勢力図に変化が訪れる。女子の人気を牽引した安藤美姫さんと浅田真央さんが通ったのは中京大学だったし、シングルからアイスダンスに転向し、いまなお現役を続ける高橋大輔選手と、織田信成さんが通ったのは関西大学だった。

 中京大学と関西大学は大学独自のリンクを開設し、練習環境を整えることで、その後、多くの有力選手が進学する「新・フィギュア王国」となった。中京大学では村上佳菜子さんや宇野昌磨選手が、関西大学では町田樹さん、宮原知子選手らが学んでいる。

 最近ではさらに多様化が進み、一つの大学に有力選手が集中する傾向は薄れてきた。そのなかで存在感を増しているひとつが、樋口新葉選手と本田真凛選手が所属する明治大学だろう。

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