日本の国家財政を動かす財務省のトップは麻生大臣

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消毒液の購入に28億円

 たとえばコロナ対策の最前線に立つ厚生労働省が、3月まで(年度内)に必要な「コロナ対策」として計上した補正予算の中身を、彼らの言い分とともに紹介しよう。

●PCR検査及び抗原検査等、検査体制の更なる充実 672億円

 一体、年度内に何人検査するつもりなのだろう。民間を除く検査体制は1日最大4万回程度である。民間では1回の検査あたり3000円ほどで請け負う企業も出ている。それを基準にすれば、今回の予算は約2000万回分である。残り2か月で、どうやってそんなに使うつもりなのか。

●医師等国家試験運営事業に係る感染症対策の実施 28億円

 消毒液やフェイスシールドを買う予算だそうである。厚労省が管轄する国家試験は22種類あるが、今年度に残る試験は2月の医師国家試験など一部である。試験会場を消毒液で浸すつもりなのか。

●生活困窮者自立支援等の機能強化、ひきこもり支援の推進

●自殺防止対策に係る相談支援の体制強化

●成年後見制度の利用促進 3事業合計140億円

 本当にコロナ対策なのかと首を傾げたくなる。予算を獲得した厚労省成年後見制度利用促進室の「答弁」はこうだった。

「コロナ禍でクビになったとか、それによって自殺のリスクが高まる、認知症や障害者の方は声をあげられないといったこともありますので、政府としては弱者をトータル的にサポートする体制が必要だと考えています」

※週刊ポスト2021年2月12日号

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