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「悩み無用」でおなじみリーブ21 和田アキ子をCMに起用した理由

創業時は新聞広告を出すのも難航したという

創業時は新聞広告を出すのも難航したという

「悩み無用!」のCMコピーで知られる「毛髪クリニック リーブ21」。ストレス社会で脱毛や薄毛に悩む人が増えるなか、いち早く「発毛ビジネス」に乗り出し、自らもCM出演する創業者・岡村勝正社長(75)が、創業時から苦労したという広告戦略について語った。

──発毛ビジネスとしてリーブ21を創業したのが1993年。なぜ地元の大阪ではなく岡山でスタートした?

岡村:もちろん大阪でやりたかったんですが、「どうすればお客様に来てもらえるのか」という問題がありました。

 髪の毛の薄い人に片っ端から声をかけるわけにはいかないので、広告に頼るしかない。手っ取り早いのはチラシですが、チラシで「髪が生えますよ」とやってもなかなか信頼を得られない。

 そこで新聞に広告を掲載したいと考えたんですが、全国紙に電話してもどこも取り合ってくれない。「髪が生えるって、どう証明するんですか?」とか「かつらならいいが、発毛の広告なんて前例がない」とけんもほろろでした。

 そんなとき、「ウチは掲載OKです」と手を差し伸べてくれたのが山陽新聞でした。ここなら広告を載せてくれるという。そこで岡山が拠点になったんです。

──広告といえば、和田アキ子さんや松崎しげるさんを起用したテレビCMは印象的でした。

岡村:私が一番重視したのは「歌が上手な人を起用する」ということでした。耳からの情報というのは非常に印象に残りやすい。しかも、お二人とも健康的で老若男女を問わず知名度がある。CM放送を始めた当時はリーブ21を覚えてもらうことが最重要課題でした。

──広告も一苦労だったのですね。

岡村:誤解されることも多いのですが、万人に効く発毛剤なんてものは存在しないし、それは夢物語です。抜け毛には複数の要因が考えられ、お悩みの方にはオーダーメイドで対応していかなければならない。

 人によって、頭皮の血行が悪い場合もあれば、ストレスが原因のこともある。食生活や飲酒・喫煙の影響、さらに遺伝や男性ホルモンの多寡も関係します。

 それらのリスク要因を取り除き、心身の健康を維持すると同時に頭皮の活性化を進める必要があります。生活改善を含めたトータルケアが必要という理論でビジネスを進めています。

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