星野源の音楽に合わせて、優雅に自宅でくつろいでる姿をアップしちゃったもんだから「何様のつもりだ」「国民感情をわかってない」とブーイングの嵐になっちまったというね。アーティストがこういう活動をするのは面白くていいと思うんだけど、一国の宰相がそれに便乗してどうするんだっての。
そもそも総理大臣が「若者に人気のタレント」とか「トレンド」みたいなものに敏感である必要はまるでない。「若いヤツはこういうの好きなんだろ?」ってすぐ流行にすり寄ろうとする魂胆が見え見えなんだよな。だから「桜を見る会」にもポッと出のアイドルとか芸人を呼んじゃうしね。
まァ、オイラを含めて「ニッポンの政治家はスケールが小さくなった」って文句を言ってばっかりだけど、もしかしたらそれは「平和」の裏返しなのかもしれないね。
そもそも「国のトップが目立つ時代」なんてのはロクなもんじゃない。世の中が不穏な空気に包まれてて、「何か変えなきゃいけない」という時代の要請があるから、指導者が注目されたり大物扱いされるわけで、何事もない平和な時代なら誰も気に留めないわけでさ。
「あの頃の総理大臣って、一体誰だったっけ?」って時代のほうが、実は後から振り返れば素晴らしいのかもしれないぜ。