写真、日記、刺激的な漫画……スマホやパソコンの中には、誰にでも1つや2つは人に見られたくないデータが存在するはず。きちんと対処しておかないと、とんでもない恥をかいたり、修羅場になるパターンもありえる。もしも誰かにパソコンを貸すような場面があったなら、自分が外出中に家族がパソコンを使うようなことがあったなら……そんなケースを想定したうえで、データを誰にも見られないようするにはどうすればいいのだろうか? パソコン初心者のために、データを誰にも見せない基本的な方法を紹介する。
予算がある人や隠したいデータが大量にある人は、外付けのストレージ(保存場所)がおすすめだ。USBケーブルを使ってパソコンやスマホ内のデータをストレージに移し、パスワードを設定してロックをかければ、自分以外はアクセスができない“隠し倉庫”となる。デジタル遺品に詳しいライターの古田雄介さんはいう。
「ストレージにデータを移動したら、スマホ本体などに保管していたデータは削除を。また、ストレージは故障してデータが消えることもあるため、4〜5年程度で新品に買い替え、USBケーブルを使って古いものから新しいストレージへとデータを移しておきましょう」(古田さん)
費用はかかるが、データを入れた時点でデータそのものが自動的に暗号化されるものなら、より安心だ。処分する際も、暗号化されているためデータ流出を防げる。
インターネット上で、写真や動画、文書などのデータを保存できるのが、オンラインストレージ(クラウドストレージ)サービスだ。
利用するには、そのサービスのアカウントを取得すればよい。指定の容量内でなら、無料でデータを保存できる。また、同じアカウントであれば、パソコンやスマホなど、複数の端末からデータを閲覧できる(一部制限あり)。
「保管容量を増やしたい場合は、有料サービスもあります。ただし、有料サービスを契約すると、引き落とし先などから足がつくリスクがあるので要注意です」(古田さん)
取材・文/桜田容子
※女性セブン2021年2月18・25日号