国際情報

トランプ氏「Twitter決別宣言」と「娘2人を上院議員に」

イバンカ氏(左)も知名度は抜群(中央は夫のクシュナー氏=AFP=時事)

イバンカ氏(左)も知名度は抜群(中央は夫のクシュナー氏=AFP=時事)

 実娘のイバンカ・トランプ氏も、地元フロリダ州から出馬するとの説があるが、こちらについては今のところ世論の反発が強いために流動的だ。その流れを変えるとすれば、まさにトランプ・チャンネルの力だろう。

 右派メディア設立と選挙戦略はもちろん深く結びついている。トランプ・チャンネルを通じてこれまで以上に過激な右翼的言動で有権者を煽り、その経営でカネを集めて選挙資金にする。トランプ氏が影響力を維持すれば、共和党の候補者を決める力も事実上握れる。そして、自身は「やらない」と言ったSNSを使った扇動は、恩赦して無罪放免した側近スティーブン・バノン氏が担うだろう。バノン氏の友人の一人は、「彼ほどソーシャル・メディアをよく知り、その戦略に長けた男はいない」と断言する。同氏はアメリカのみならず、日本を含む世界中に右翼ネットワークを張り巡らせ、大きな影響力を持つとされる。ある研究機関の調査では、アメリカ本国以外でトランプ氏が広めたデマが一番広がっているのが日本だという。これもバノン氏の動きと無関係ではあるまい。

 もうひとりのキーマンはイバンカ氏の夫ジャレッド・クシュナー氏だが、バノン氏とはライバル関係で、必ずしも共闘できるかはわからない。「トランプ影の内閣」の動きから引き続き目が離せない。

■佐藤則男(ニューヨーク在住ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン