芸能

21才で結婚した山口百恵さん 幸せなだけではなかった一般人生活

伝説の歌姫が表舞台に?(時事通信フォト)

引退コンサートは今も伝説として語り継がれている(写真/時事通信フォト)

 伝説的な引退コンサートが1月下旬にNHKで放送されたことで、再び注目の的となっている山口百恵さん(62才)。14才でデビューし、21才で引退し結婚するまで、芸能活動はわずか7年間だった。

 1974年、百恵さんはCMの撮影で、後に夫となる三浦友和(69才)と出会う。2人は、百恵さんが18才になるころから本格的な交際を始めることとなる。

 そして、1979年10月20日、大阪厚生年金会館でのコンサートで百恵さんは、「私の好きな人は三浦友和さんです」とファンの前で交際宣言をしたのだ。この時、百恵さんは20才だった。

忙しすぎて

 20才での交際宣言、そして21才での結婚と引退は、周囲を大いに驚かせた。これだけの人気者がなぜ引退するのかという疑問すら多くの人に抱かせた。そして、何を隠そう三浦自身も、百恵さんの女優としての資質を惜しんでいた。

「百恵さんは自らの著書『蒼い時』(集英社刊)で、三浦さんに“女優としての資質が素晴らしいと思う。だから仕事を続けて欲しい”と言われたことを明かしています。“最大の理解者”からの最大限の賛辞ですよね」(芸能関係者)

 しかし、百恵さんの覚悟は一度定まったら揺らぐことはない。結婚と引退は彼女の中では切っても切り離せないものだった。

《私は彼のためになりたかった。外に出て行く夫にむかって、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言ってあげたかった。愛する人が最も安らぎを感じる場所になりたかった》(前出・『蒼い時』より)

 それは、彼女にとって「一生の覚悟」だった。

 当時、日本中を興奮の渦に巻き込んだ歌手だった百恵さん。そんな彼女が、慎ましやかな生活に希望を持つことは、多忙さゆえかと見る向きも当時はあった。

「当時は、“目が回るような”なんてレベルではなかったですよ。忙しすぎて、撮影に来られない百恵さんのために、後ろ姿の“影武者”まで準備したほど。そんな生活から逃げたくて早くに結婚したのかなと、当時は思っていました」(別の芸能関係者)

 古くからふたりを知る音楽関係者はこのように分析する。

「ボクサーや力士は、体力・気力の限界まで戦い、自分の限界を理解して、諦めるようにその場から去って行く。引退というのはそういうものですが、彼女の場合は違いました。年齢的にも、まだまだこれからというところで辞める。それは、三浦さんへの愛と、アーティストとしての生き方を秤にかけて、前者を選んだ結果でした」

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
“もしトラ”リスクも…(写真/AFP=時事)
【緊迫する中東情勢】イラン・イスラエルの報復合戦、エスカレートすれば日本にも影響 “もしトラ”リスクが顕在化
週刊ポスト