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2021.02.22 16:00  マネーポストWEB

パチンコ店、2度目の緊急事態宣言中はほぼ通常営業 「空いてて快適」の声も

2度目の緊急事態宣言下では、多くのパチンコ店が通常営業をしている(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2度目の緊急事態宣言が発令され、毎日の新規感染者数は減少傾向にあるが、まだまだ収束までは程遠い状況が続いている。昨年4月の緊急事態宣言の時は、“不要不急”の象徴としてパチンコ店が注目を浴びることとなり、多くの店舗が休業となったが、2度目の緊急事態宣言では通常営業を続けるパチンコ店も多いという。パチンコ業界に詳しいライターの藤井夏樹氏は、こう話す。

「飲食店は時短営業をすることで1日6万円の協力金が出ますが、パチンコ店に協力金は出ません。そもそも、このコロナ禍で経営が厳しくなっているホールも多く、時短営業をするとかなりの打撃を受けてしまう。前回の緊急事態宣言の時は“パチンコ店バッシング”が起きていたこともあり、休業せざるを得ない状況もありましたが、今回はそういったこともないので、通常営業を続けるホールが多いのでしょう。

 コロナ前から集客力が高かったホールは、相変わらず多くのお客さんがついていますが、そうではないホールは確実に集客が減っています。以前にも増して、人気店とそうではないホールの格差が広がっている印象です。業界全体でいうと、売り上げは例年の8割くらいに落ちていると言われています」(藤井氏)

 そんななか、パチンコ店に通うパチンコファンたちは、どんな心境なのだろうか。緊急事態宣言発令後も、週に2~3回のペースでパチンコを楽しんでいるという、東京都在住の会社員・Aさん(40代/男性)はこう話す。

「私は、繁華街にある大規模店によく行くのですが、コロナ前に比べると、確かに客が減っている気はします。雰囲気として変わったのは、やはり店員さんがこまめに空き台の消毒をしてくれるようになり、打っているお客さんも全員マスクをするようになったこと。よく、“密”が話題になりますが、パチンコ店が密になっているという感覚はないですね。コロナ禍で何かとストレスが溜まる生活をしているので、自分にとってはパチンコがいいストレス解消になっています」

 パチンコ店がバッシングに晒されていた前回の緊急事態宣言のときには、Aさんも肩身が狭い思いをしていた。

「あの時は『パチンコを打ちたい』なんてことは、口が裂けても言えないような雰囲気がありました。周囲の人は、私がパチンコファンだということを知っているので、『パチンコを打てなくて大丈夫ですか?』とか、『いまパチンコを打ちに行くのは、さすがにできないですよね』みたいなことをよく言われました。

 でも、その後、パチンコ店でクラスターが発生したという話も聞きませんし、今回の緊急事態宣言では、まったくパチンコ店が話題になっていないので、気が楽です。気兼ねなくパチンコが打てるのはありがたいです」(Aさん)

◆パチスロからパチンコに移行するファンも多い

 一方で、緊急事態宣言発令中のいまこそが、パチンコ店が空いていて快適だという声も聞こえてきた。神奈川県在住の会社員・Bさん(30代/男性)の話だ。

「最近は、家の近所にある小さめのパチンコ店に通っているんですが、そこが本当に客が少なくて快適。私は主にパチスロを打っていて、その店には他の店にはないようなちょっと古い機種なんかも置いてあるんです。そういう機種を選び放題で打てるのが楽しい。古い機種を打ちたいファンは結構多くて、人気店だと競争率も高く、打てないことが多いんです。夕方くらいにフラっと寄っても、打ちたい機種を打てるというのは個人的には嬉しいです」(Bさん)

 そんなBさんだが、「コロナ前に比べて勝てなくなった」とも話す。

「お客さんも少ないホールなので、高設定の台なんて置いていないのでしょう。正直なところ、“負けてもいい”という感覚で打っています。快適な環境で、打ちたい機種を打てればそれでいいということです。ギャンブルというよりも、お金のかかる趣味という感じになってきました」(Bさん)

 業界全体は苦境を強いられているものの、一部のファンにとってはむしろ快適でさえある、いまのパチンコ店。今後どうなっていくのだろうか。前出・藤井氏が分析する。

「パチスロについては出玉機能が制限された6号機時代に突入し、射幸性の高い5号機の機種が撤去されたことで、ユーザーが減少しています。多少出玉機能が高まった6.1号機が登場していますが、もう少し厳しい時代が続きそうです。

 一方で、パチンコについては出玉スピードが速い機種や大当たり継続率の高い機種など、出玉性能が高いスペックの機種も増えています。また、一定の回転数で当たりを引けなかった場合に“時短”に突入する“遊タイム”を搭載する機種も増えていて、遊びやすくなったとも言える。そのせいもあって、パチスロからパチンコに移行するファンも多いようです。

 パチスロが不調な時にパチンコが好調となったり、その逆となったりするのはパチンコ業界ではよくあることで、いまはパチンコ優位の時代と言えるでしょう。コロナ禍での厳しい状況をすぐに打開するのは難しいでしょうが、ユーザーにとって魅力的な機種が今後も登場し続ければ、コロナ収束後に再びユーザーを獲得できる可能性もあると思います」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きいパチンコ業界。ユーザーがどう楽しんでいくか、そして、業界がユーザーをいかに楽しませていくか、注目していきたい。

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