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2021.03.24 07:00  SUUMOジャーナル

イマドキの中高年の住み替え、65歳の前後で住まい選びの条件を変えている

(写真/PIXTA)

三井不動産リアルティが三井のリハウスを通じて、6年以内に持ち家を購入して住み替えた首都圏在住の45歳以上を対象に調査を実施したところ、65歳より前の住み替えと後の住み替えでは、住まい選びの条件が異なることが分かった。どう違うのか見ていこう。【今週の住活トピック】
「中高年層の住みかえ等に関する調査」を実施/三井のリハウス(三井不動産リアルティ)65歳以上では、家の広さをよりコンパクトに調査対象者を住み替え時の年齢によって「45歳以上65歳未満」と「65歳以上」に分類し、「住み替え理由」を聞いて比較してみると、まず、家のサイズ感などに違いがあることが分かった。

「65歳未満」の人では最多の29.0%が「より広い家に住みたかったため」と回答した。これに対し、「65歳以上」の人では最多の24.4%が「自身の高齢化による将来に対しての不安」と回答し、次いで「子供や孫との同居または近居」(20.0%)、「バリアフリーの設備が整った住まいへの住みかえ」(19.3%)と、高齢化をより意識した理由が上位に挙がる結果となった。

住みかえの理由として当てはまるもの(複数回答)(出典:三井のリハウス「中高年層の住みかえ等に関する調査」より抜粋転載)

では、実際に住み替えた物件の広さは違うのだろうか?「住み替えによる広さの変化」を聞くと、「65歳未満」では広くなった人が過半数であるのに対し、「65歳以上」では狭くなった人が過半数となった。住み替え理由の違いは、実際に購入した家の広さの違いに表れていることが分かる。

「65歳以上」で住み替える場合、住まいはよりコンパクトなものを選ぶ傾向が強まるようだ。

住みかえにより家の広さに変化はあったか?(単一回答)(出典:三井のリハウス「中高年層の住みかえ等に関する調査」より転載)

65歳以上では、立地選びで買い物や通院の利便性を重視次に、住み替え先の立地について見ていこう。

さきほどの「住み替え理由」では、
・「交通利便性が高いエリアへの住み替え」65歳未満:15.2%、65歳以上:14.1%
・「生活利便性が高いエリアへの住み替え」65歳未満:13.3%、65歳以上:18.5%
と、交通アクセスや生活面での利便性向上を理由にする人が、多い結果となっている。

なお、通勤から解放されると考えられる65歳以上のほうが、交通アクセスよりも生活面の利便性をより求める傾向がうかがえる。

さて、立地に関する調査結果を見ると、住み替えによって「駅からの距離」が近くなった人はいずれも40%程度と変わらないが、65歳以上の人が近くなったとより多く回答したのは、「総合病院など大きな病院」や「商業施設」だった。

住み替えによる住環境の変化(単一回答)(出典:三井のリハウス「中高年層の住みかえ等に関する調査」より転載)

リタイアして在宅時間が長くなると、食料品や日用品を買う頻度も多くなる。こまめに買い物しやすい「商業施設」の近くを求めるというのは納得できる選択だ。また、若い時には意外に見落としがちなのが、「総合病院などの大きな病院」だ。高齢になると多くの診療科を受診することになるので、一カ所で受診できる総合病院が近くあるメリットが高まる。65歳以上(40.0%)と65歳未満(27.7%)で選択に違いがあるのはそのためだろう。

さて、45歳以上65歳未満の住み替えでは、リタイア前であったり子どもが独立前であったりして、通勤や子どもを優先しがちということも。でも、いずれは通勤から解放されたり子どもが独立したりするので、65歳以上の重視点も考慮して住まい選びをすると、シニアライフが快適になるのではないだろうか。

また、65歳以上の住み替えでは「より狭い家」を志向しているが、いずれは2人あるいは1人になることを考えて、より思い切ったダウンサイズをしてはいかがだろう。予算的にはその分だけ立地を重視できるので、コンパクトな暮らしを実践することをお勧めしたい。

(山本 久美子)

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