芸能

長瀬智也“最後のドラマ”撮影終了 スタッフも涙した感動スピーチ

ドラマの現場ではワイルドにおにぎりを食すことも

ドラマの現場ではワイルドにおにぎりを食すことも

 カルビ弁当に赤身弁当、そして牛タン弁当──3月19日の昼下がり、残された時間を噛みしめるかのように、出演者やスタッフは有名焼き肉店の弁当をほおばっていた。場所はTBS「緑山スタジオ」。

「お弁当は戸田恵梨香さん(32才)からの差し入れでした。最後だから特別に豪華に。さみしさとともに、最後のシーンを最高のものにしたいという緊張感も漂っていました」(ドラマ関係者)

 その日、長瀬智也(42才)が主演を務めるドラマ『俺の家の話』(TBS系)がクランクアップを迎えた。最終回放送日(26日)のわずか1週間前だった。

「長瀬さんが能の人間国宝の長男で元プロレスラー役を演じるホームドラマで、介護や遺産相続などの社会問題に切り込む話題の作品です。最後に撮影されたのは、長瀬さんの実家の居間のシーン。撮影は朝から12時間以上続き、深夜にまで及びました」(前出・ドラマ関係者)

 スタジオには長瀬のほか、父親役の西田敏行(73才)、その婚約者役の戸田、一番弟子役の桐谷健太(41才)、弟役の永山絢斗(32才)、妹役の江口のりこ(40才)ら観山家がそろっていた。

 3月末でジャニーズ事務所を退所する長瀬は今後、芸能界を“引退”し、裏方に回るとされる。その日の撮影は、ドラマの最終回というだけでなく、俳優・長瀬のラストシーンになるかもしれないのだ。番組スタッフが語る。

「いつもクランクアップの瞬間は特別ですが、今回はひとしおです。いままでにないくらい大きな拍手がわきました。西田さんら観山家の演者の皆さんは達成感に満ちた表情でした。クランクアップ後は、みんなで記念写真を撮っていましたよ」

 そんなときだった。長瀬が共演者やスタッフに向けて挨拶をしたいと進み出たのだ。空気が再び引き締まる。その場にいた全員が、長瀬の最後の言葉に耳を傾けた。

「言葉は少なかったですが、『このドラマには早い段階からかかわって、いまこうして終わりのときを迎えた』『不安のなかだったが、“今後の自分”の仕事の自信につながった』と話していました。『42才という人生の1ページのいい思い出』になったとも語り、最後に『ありがとうございます』と言ったときには、長瀬さんの目は涙でうるんでいました」(前出・番組スタッフ)

 浮かべた涙、そして短い言葉──そこに込められた長瀬の熱い思いは聞いていた出演者、そしてスタッフにしっかり伝わったようだ。

「スタッフみんなもらい泣きしてしまって……。本当なら打ち上げで長瀬さんともっといろいろ話したかったですが、コロナ禍のご時世で打ち上げはなし。残念です……」(前出・ドラマ関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン