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ソロ活楽しむ辛酸なめ子氏「人生は個が単位であると自覚すべき」

コラムニストの辛酸なめ子さんは「ソロ活」の達人(イラスト/辛酸なめ子)

コラムニストの辛酸なめ子さんは「ソロ活」の達人(イラスト/辛酸なめ子)

 コロナ禍による外出自粛やソーシャルディスタンスで思うように人に会えず、ストレスがたまっているという人も多いだろう。しかし、一方では、こんな心境の変化を見せている人が増えているというのだ。

「コロナを理由に余計な人間関係が切れてホッとしている」(43才・主婦)
「友達と一緒に行動できないのは寂しかったけれど、スケジュールを調整しなくていいし、気も使わなくていいので、すごくラク」(48才・パート)

 ひとりで行動することの自由さや気楽さに気づいてしまった人たちは、すでに行動を起こしている。その波が、ソーシャルディスタンス対策と相まってレジャーや飲食業界にも広がっており、おひとりさま向けのサービスに特化した店が注目されている。

 たとえば、ファミリーレストランにおひとりさま専用席が設けられたり、おひとりさま専用のコースを提供する高級レストランも登場。デリバリー向けのピザ専門店では、おひとりさま向けのセットがメニューに加わった。

 ほかにも、ひとりで卓球やテニス、野球の守備練習ができるスポーツ施設なども人気を集めている。

ひとりなら人間関係に悩むこともない

 漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんも、かねてからソロ活を楽しんでいる達人のひとりだ。

「私は独身ということもありますが、もともとひとりの時間が好きで、自然とソロ活をしていました。でも最近、ひとりで楽しむことを欲し、その自由を知っている人が増えたと実感しますね」(辛酸さん・以下同)

 たとえば、カフェでひとりで過ごす女性が多く見られるようになったという。

「たとえその場にひとりでいても、SNSなどで常に誰かとつながっているから寂しくないんでしょうね。そういう時代になったと思います。さらにコロナを経験したことで、ひとり時間が大切だということを、より多くの人が気づいたと思うんです。私はかねてから、家族やパートナーがいても、人生は“個”が単位であることを自覚するべきだと思っていて、そうすると、人間関係も整理されるんです。だって、気の合わない人と無理につきあうより、ひとりで楽しむことを選んだ方が、精神衛生上ずっといいですから」

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