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世代を越えて浸透する「ボカロ曲」、50代男性がハマるきっかけになった誤解とは?

ボカロ曲にハマった人たちのきっかけは?(イメージ)

ボカロ曲にハマった人たちのきっかけは?(イメージ)

 米津玄師、YOASOBIなど、「ボーカロイド(ボカロ)」で楽曲制作していた「ボカロP」が音楽シーンで注目を浴びている。ここ最近では、歌詞の過激さでも話題になっているAdoの『うっせえわ』を手がけたsyudouもボカロPだ。

 こうしたボカロ曲やボカロPが手掛けた楽曲は、若い世代を中心に支持を集めているが、ヒット曲が続々登場してきたことで、幅広い世代にも浸透しつつあるようだ。建設業界で働く50代男性会社員・Aさんもそこにハマっている一人。

「ボカロ曲の存在は知っていましたが、好んで聞いたことはなく、機械音声が歌っている無機質な感じという印象が先行していました。でも、今ではYouTubeを回遊して、曲を探すほど好きになりました」(Aさん)

 Aさんがボカロ曲に目覚めるきっかけは、YOASOBIの『夜に駆ける』が流行し始めた時、自身が30年来のファンであるスピッツの“ある楽曲”と誤解したことだった。

「スピッツに『夜を駆ける』という曲があるんです。2002年のアルバム収録曲ですが、大好きで。だから、うれしくて20代の部下に話したんです。“最近、『夜を駆ける』がまた流行っているんだって? ピアノの旋律がいいよね”みたいに。でも、途中で話が?み合わなくて……。YOASOBIの『夜に駆ける』ということが発覚しました(笑)」

 Aさんは、スピッツファンとして知られる米津玄師やあいみょんの楽曲も好みだったこともあり、若者を中心にヒットした音楽に抵抗感は少なかった。YOASOBIの『夜に駆ける』もすんなりと受け入れて、今ではボカロ系楽曲に「ドハマり」しているという。

「『夜に駆ける』は、ピアノがジャズっぽくて、おしゃれな印象でした。何度も聞きました。例の部下から、楽曲を手がけたのはボカロPだと聞き、ますます興味を持って、YouTubeでいろいろ探しました。『トウキョウト・ロック・シティ』『Just Be Friends』『帝国少女』がお気に入りです。歌い手のバーションと聞き分けるのもいい。最近は、ボカロPのくじらが手がけるyamaの『春を告げる』、ボカロPユニット・ヨルシカの『雨とカプチーノ』が好きです」(Aさん)

 かつて、ボカロ楽曲にハマりながらも一度は離れていた人が、最近、再び情熱を取り戻したというケースもある。IT企業で働く30代男性会社員・Bさんだ。大学生だった約10年前によく聞いていたという。

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