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2021.04.06 21:47  産経ニュース

大阪府、7日に「赤信号」点灯へ 重症病床使用率70%で「医療非常事態宣言」発令方針

大阪府、7日に「赤信号」点灯へ 重症病床使用率70%で「医療非常事態宣言」発令方針

 大阪府は、7日に新型コロナウイルス対策本部会議を開き、自粛要請の基準「大阪モデル」で非常事態を示す赤信号を点灯させ「医療非常事態宣言」を発令する方針を固めた。確保している重症病床の使用率が急上昇し、7日にも赤信号の基準である70%に到達する見通しのため。府は医療体制の拡充を急ぐが、変異株が急速に拡大し、病床の上積みは厳しい状況だ。

 6日の府内の新たな感染者は719人で1日の感染発表としては過去最多。700人超は府として初で、感染拡大が止まらない。

 府内で確保している重症病床(224床)の使用率は3月18日の24・1%を底に上昇。今月5日には63・8%になり、70%に迫っている。すぐに使える重症病床の運用率は5日時点で84・1%に上る。

 病床の確保は急務で、府は5日、コロナ患者を受け入れている府内の全143病院に「緊急要請」を発出。計画上最大の病床の速やかな運用開始を求めた。退院基準を満たし、感染力がなくなった患者は1月以降、約1300床用意した「後方支援病床」に転院させ、コロナ用病床の効率的な運用を図っている。それでも現場は「このままでは(患者が病床数を上回り)オーバーフローする」と危機感が強い。

変異株が影響

 大阪の病床逼迫(ひっぱく)の背景には変異株の影響がある。府によると、変異株感染が確定したのは6日時点で231人。無症状などの46人を除く185人を発症日別にみると、1月の18人から2月には44人と2・4倍に増え、3月は123人と、2月の2・8倍に増加した。

 変異株感染者は退院基準として、24時間以上の間隔をあけて2回連続で陰性を確認する必要があり、既存株の感染者よりも入院期間が長期化する傾向がある。

 吉村洋文知事は6日、記者団に対し「変異株の影響は明らかにある」と指摘。その上で「医療非常事態宣言を出すことで、医療崩壊の可能性もあることを府民に伝え、感染症対策の徹底をお願いすることが目的だ」と強調した。

 一方、同じく病床が逼迫している兵庫県の井戸敏三知事は6日、入院病床や宿泊療養施設を増やすと明らかにした。確保病床(839床)を100床程度増やし、宿泊療養施設も150室を追加する。県によると、入院患者の病床使用率は6日現在で72・3%。重症病床使用率は過去最高の1月17日の66・4%に迫る63・8%となっている。

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