韓流ドラマにどんどん引き込まれた
――友達に会えない代わりの、新しい楽しみはありますか?
大塚:とにかく韓流ドラマにハマってました(笑い)。次から次へと、友達からすごい勢いでおすすめ作品がLINEで送られてきて。たまに「どこまで見た?」みたいな感じで、電話で盛り上がっています。
『愛の不時着』から始まって『梨泰院クラス』に行って、そこから先はちょっと覚えてないくらいあれこれたくさん見て、今は『SKYキャッスル』(『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』:ソウルの上流階級の大学受験戦争を描いた作品)を見ています。
いちばんおもしろかったのは、『椿の花咲く頃』(シングルマザーと純情な警察官の恋を中心に描かれる、ロマンティックサスペンスコメディドラマ)ですね。
韓流ドラマは今までほとんど見てなかったんです。今回は友達からあまりにもすごい勢いで、おすすめ作品が送られてきたので、みんなで同時期に見てあれこれ話しているうちに、どんどん引き込まれちゃって(笑い)。
――演技のプロの立場で韓流ドラマを見たとき、何かインスパイアされることはありますか?
大塚:脚本がすごく練られていると思います。最初は悪役みたいな感じで描かれていても、その先にストーリーがあったり、役者みんなが生きてるんですよね。それはすごいなと思います。
――コロナ禍で大切に思うようになったこと、逆に、必要ないと思ったことなんですか?
大塚:知らず知らずのうちに、生活するスピードが速くなったり、過剰になってしまったこともあると思うんです。もうちょっとスローダウンしてもいいのかな。
物はたくさん必要ではないし、ゴミの問題もある。地球全体の自然環境を変えていかないといけないって、今すごく感じます。普段の生活では、ちょっとしたことですけど、ゴミをいかに減らすか、ビニール袋をいかに減らすかということを心がけています。
自分自身については、無理しないこと。 「夕飯当番制にします宣言」はすぐに終わってしまったけど、疲れてるときは毎日掃除機をかけなくたって大丈夫だし、あまり無理はしなくていいんじゃないかな。そんなふうに思いながら暮らしています。
◆大塚寧々(おおつか・ねね)
1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。
撮影/LUCKMAN ヘアメイク/小田切ヒロ(LA DONNA) スタイリスト/安竹一未(kili office) 取材・文/田名部知子
チュニックブラウス、パンツ(ともにプレインピープル)、ネックレス、リング(ともにマリハ)、靴(カルチェグラム/デュプレックス)