スポーツ

ルメールの「オッズ1倍台単勝馬券」を3連単の参考にする方法

ルメールの“オッズ1倍台馬券”について考察(イメージ)

ルメールの“オッズ1倍台馬券”について考察(イメージ)

 誰もが憧れるものの、なかなか現実にならない“夢の馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏が、JRAでも大活躍中のフランスからの騎手クリストフ・ルメールの“オッズ1倍台馬券”について考察する。

 * * *
 長雨や日照りといった自然現象に対し、西洋人は抗い、われら日本人は調和するという。調和というより屈服だろうか。諦観から情緒が湧いて俳句などが生まれる。今の時季なら「五月雨をあつめて早し最上川」である。

 ここで唐突にルメールだ。太陽のごとき存在感を放つトップジョッキーに調和すべきかどうか。オッズ1倍台の人気馬の単勝を買うか。その馬を3連単の軸にして、ヒモ荒れでも狙うか。

 ここはなんとか抗いたい。どう外すかである。俳句もいいけど、ルメール外しに関する格言をひとつふたつひねり出せれば面白い。

「単勝オッズ1倍台のルメール、けっこう飛んでない?」という友人の一言をヒントに、これを検証。2020年1月から今年5月1週まで、JRA-VAN(TARGET)を使ってデータを取ってみた。

 ルメールの単勝オッズ1倍台(もちろん1番人気)は189レースある。勝ち切ったのは87回。4着以下は40回。2割は飛んでいる。「重賞ではひときわ強い」なる評価も根強いので、重賞に限っては1番人気(オッズ限定せず)のデータを。41回中15勝、でも17回飛び。飛び率4割超え。飛ぶ飛ぶ。「ルメールでオッズ1倍台なら」は全幅の信頼とは言えないかも。「ルメールだからこその人気」かもしれないのだった。

 そのときに勝ったのは? ルメール・キラーだ。

 重賞では福永3勝(2着1回)と目立つが、横綱同士の取り組みだから驚くこともない。オッズ1倍台で飛んだ40レースに戻ると、石橋と横山武が3勝ずつ。石橋は3着4回で、計7回も出し抜き、重賞でも2勝と気を吐いている。

 ルメール・キラーは石橋。「ルメールのオッズ1倍台が飛ぶときの3着内率.175 」。キラーと呼ぶにはエビデンスが頼りないけど、データによれば川田でも戸崎でもデムーロでもなく石橋なのだ。ルメールのオッズ1倍台がなんか怪しいとき、もし石橋がいれば狙ってみたい。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン