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関根、浅野、松坂、桃井…伝説の当たり年「1981年の濡れ場映画」を語ろう

 田中裕子(当時26)と樋口可南子(当時22)という豪華な“ヌード共演”が実現したのが、『北斎漫画』(新藤兼人監督)である。

「田中は葛飾北斎(緒形拳)の娘役。胸をさらけ出し、大の字になって寝ている描写があったり、創作に行き詰まった父のために『裸を描きたいか』と自ら帯をほどいて裸になったりする場面が印象的でした」(同前)

 健康的なヌードの田中とは対照的に、妖艶さを見せたのが樋口だった。年老いた北斎が樋口演じるお直をモデルに描き始めると、巨大な蛸が全裸のお直に絡みつく。

「ねっとりした大蛸の足が、透き通るように白い樋口の肌にまとわりつくエロティックさと、彼女の恍惚と苦悶が入り交じった表情に息を呑みました。小ぶりのバストの乳首がツンと勃っているのも興奮した」(60代男性)

トマト畑に熟れた乳房

 演技派女優のヌードも印象深い。幕末の激動期を描いた今村昌平監督の『ええじゃないか』では、桃井かおり(当時29)がお尻を丸出しにして、放尿するシーンが話題を呼んだ。

『遠雷』(根岸吉太郎監督)でヒロインを演じた石田えり(当時20)は、この作品で日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞した。

 小さな土地にしがみつくようにしてトマト農家を営み、苛立ちを抱えながら日々を過ごしている満夫(永島敏行)。石田が演じたのはその見合い相手のあや子だ。

「2人はお見合いしたその日にラブホテルに行くんだけど、恥ずかしがるそぶりもなく服を脱いだ石田のバストは、まるでミサイルのように突き出ていた。本当に衝撃的でしたね」(60代男性)

 結婚した2人は、トマト栽培の作業中、ビニールハウスでも情事に耽る。

「暑い」と言って仲良く水浴びをしていると、永島が我慢できないとばかりに、石田を地べたに敷いた毛布に押し倒す。

「トマト畑をバックに胸を揉みしだかれ、夫に身を委ねていくシーンは、“ここに根ざして生きていくんだ”という女性のたくましさと清々しさを感じさせる名場面でした。もしこの映画にこの濡れ場がなかったら、綺麗ごとを描いただけのインパクトのない映画になり、高く評価されることはなかったと思います」(秋本氏)

 清純派女優が一肌脱いで、世間を驚かせた映画もある。

 アイドル歌手としてデビューし、資生堂やパルコなどのCMで人気絶頂だった小林麻美(当時27)が、スレンダーボディを惜しげもなく晒したのが、初主演作の『真夜中の招待状』(野村芳太郎監督)。

 男に乳首を舌先でねっとり舐め回され、身をよじらせながら悦楽に浸るセックスシーンは衝撃的だ。

「かとうかず子(当時23)も初主演作の『なんとなく、クリスタル』(松原信吾監督)でベッドシーンを演じ、形のよいバストを披露しています。ラブシーンにはBGMがかかっているので喘ぎ声は聞こえませんが、当時の女子大生のサバサバとした雰囲気をよく表現したセックスシーンでした」(秋本氏)

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