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2021.06.12 16:00  週刊ポスト

関根、浅野、松坂、桃井…伝説の当たり年「1981年の濡れ場映画」を語ろう

数々の名作を振り返る(イメージ)

数々の名作を振り返る(イメージ)

 チャールズ皇太子とダイアナ妃の成婚に世界が沸いた1981年は、日本映画界にとって“大豊作”の年だった。清純派からビッグネームまで、人気女優が相次いでスクリーンで肌を晒し、数々の名作が生まれたのだ。その妖艶な姿は、40年経った今も記憶の中で色褪せない──。

子供が寝てる間に…

 全裸でうつ伏せに横たわる関根恵子(現・高橋惠子)の背中が、スクリーンに大きく映し出された。当時、関根は26歳。透き通る白い肌と、細身の体には意外なほど豊かなヒップに目を奪われる。

 その背中に男が覆い被さると、荒々しく腰を振り始めた。苦悶の表情を浮かべる関根に、男はねちっこく言葉を浴びせる。

「いいか? いいか?」
「浮気したな? 隠してもわかるんだ」

 親子ほど歳の離れた男の言葉責めに悶えながら、「2か月も放っておかれたら、女の体は変わります」と応じる関根。その後、仰向けにされると、柔らかな乳房と、ぷっくりと勃起した薄茶色の乳首が露わになった──。

 これは1981年に公開され、日活ロマンポルノ史上最高の動員数を記録した映画『ラブレター』の冒頭シーンだ。

 原作は、詩人・金子光晴と34歳年下の女性との30年に及ぶ愛人生活を描いた『金子光晴のラブレター』。詩人(中村嘉葎雄)の愛人役を演じたのが関根だった。

 関根はすでにデビュー作『高校生ブルース』(1970年)で15歳の初々しいヌードを披露していたが、『ラブレター』では一段と大人びた色香を漂わせていた。関根は同作で、男に秘部をスケッチされたり、行水する男の背中に自分の胸をこすりつけて洗うシーンも演じている。

 監督は『もう頬づえはつかない』(1979年)、『化身』(1986年)などの東陽一氏。女性の激しい情念を描き出す名手だ。東氏が言う。

「『ラブレター』は日活ロマンポルノの10周年記念作品で“なぜ日活出身でもない奴が監督をするんだ”という批判もあった。でも、関根さん側から“信頼のおける監督なら激しいシーンも厭わない”と申し出があり“それなら東だ”ということになったらしい(笑い)。

 ラブシーンでは“ああしろ、こうしろ”と口出しは一切せず、関根さんに自発的に演じてもらいました。だからこそ、彼女の“素の魅力”が出ている。リハーサルやテストはなく、関根さんはほとんど“一発OK”でした」

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