かつてAV女優は「短期間でカネが稼げるがリスクのある性産業」として、どちらかといえば“日陰”の職業とされてきた。しかし今では状況が大きく変化し、職業を選ぶ際の選択肢の1つとして考慮する女性も現れ始めた。現役AV女優100人(20代~50代の単体女優、企画単体女優が中心)へのアンケートから、現代の女性とAVの関係を考察する。
【問1】AV女優になろうと思った理由は?
・「AV、芸能へと憧れ」50人
・「お金」22人
・「セックスが好きだから」9人
・「自分自身・人生を変えたい」8人
・「その他」11人
【問2】AVデビューを周囲の人に話した?(重複回答を含む)
・「友達に話した」48人
・「話していない」45人
・「親に話した」10人
・「兄弟に話した」10人
・「彼氏に話した」7人
【問3】実際にAV女優になって一番驚いたことは?
・「意外にしっかりした業界だった」41人
・「優しいこと」26人
・「AVの撮影現場の仕込みや工夫」7人
・「男優さんの仕事」5人
・「朝が早いこと」4人
・「ギャラが安い」4人
・「女優の多さ」2人
・「その他」11人
アンケート結果で顕著だったのはAVをポジティブに捉えている女性が多いことだ。例えば女優になった動機も、「お金」より「AV、芸能への憧れ」が上回っていた。背景には近年のAV女優の仕事が多岐にわたっていることがある。地上波のバラエティ番組に出演したり、小説を執筆し本を出版したり、自らのファッションブランドを立ち上げたり……。そんな華やかなイメージが、意識を変える原因になっているようだ。
特に驚いたのが、韓国などアジア方面でも絶大な人気を誇る女優・小倉由菜の「高校生の頃から進路の1つにAVがあった」という回答だ。もはやAV女優は若年世代にとっては進路の一つで、まさに“就活”感覚で業界入りする女優もいるのである。