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2021.07.21 19:00  マネーポストWEB

「糖質ゼロビール」が変えた“健康志向ビール党”たちの家飲みライフ

糖質ゼロビールの登場はビール党にとってもうれしい限り(キリンの「一番搾り 糖質0(ゼロ)」とサントリーの「パーフェクトサントリービール」)

 緊急事態宣言下で飲食店の時短営業、酒類の提供中止などが要請され、ビール業界も苦境に立たされている。居酒屋に行けば「とりあえずビール!」が定番だったが、このコロナ禍では、それも遠い昔の話のように思えてくる。そうした中で、光明となっているのが「糖質ゼロビール」の躍進だ。

 キリンが2020年10月に発売した「一番搾り 糖質0(ゼロ)」が上半期販売目標の約1.3倍の250万ケース(大瓶換算)を突破。サントリーの「パーフェクトサントリービール」も、今年4月の発売から約2週間で販売数量が2500万本(350ml本数換算)を記録するなど、コロナ禍の家飲み需要と健康志向を受けて、売上も好調に推移している。

 糖質ゼロビールの登場で救われているのはビール業界だけではない。健康を気にするビール党たちにとっても、待望の商品だったようだ。

「健康を気にして糖質オフ生活中だったのですが、その中でも美味しいビールが飲めるなんて夢のようです」

 そう喜びを語るのは、メーカーに勤務する40代男性・Aさんだ。居酒屋で気軽に飲みに行けなくなったため家飲み主体へとシフトしたが、正直、ラインナップに限界を感じていたという。

「最近はウイスキーや焼酎が多かったですが、飽きると糖質ゼロ系のチューハイにも手を出していました。もともとビール好きだったので、冬場の鍋料理や夏場は飲みたくなるんですが我慢してきました。でも、これからはリピート確定です」(Aさん)

 ビールに手を出さなかったのは「糖質だけ」が理由ではない。

「糖質ゼロでもビールの味わいがちゃんとしてることに衝撃を受けました。これまで発泡酒や第3のビール(新ジャンル)で糖質ゼロの商品はたくさんありましたが、どうしても味の濃さや後味の余韻を物足りなく感じていたんです。その点、糖質ゼロビールは革命的でした。しっかりした苦味もあって普通のビールと遜色ありません」(Aさん)

キリンとサントリーを飲み分けて楽しむ

 IT企業に勤務する20代男性・Bさんは、コロナ太りで体重が10キロ増えた。「できればビールを飲みたい」と思う一方で、“罪悪感”からビール以外を選択するようになっていた。

「ビールとポテトチップス、それから寿司や焼きそばみたいな“典型的に太りそうな組み合わせ”が好きなんです。飲み終わってからカップラーメンを食べることも。お酒とつまみのダブルで糖質を取るのはさすがにまずいと思い、ビールを絶ちました」

 ハイボールに切り替えたBさんだが、ビールを飲みたくなる時が何度もあった。そんな時は、糖質ゼロビールと食事を組み合わせるようになった。

「発泡酒の糖質ゼロや糖質オフビールだと、“仕方なく飲む”感じでテンションが下がっていました。でも、今はビールが飲めて楽しいです。今はキリンとサントリーの糖質ゼロビールを飲み分けています。個人的にはキリンはスッキリと爽快感があるので魚料理、サントリーはコクがあるので肉料理との相性が良いと感じています。度数もキリンが4%、サントリーが5.5%と違いがあって面白い。この2社だけでなく、各社がタイプの違うビールを発売してくれると嬉しいです」(Bさん)

 アパレル関連企業に勤める30代女性・Cさんは、クラフトビールや日本酒が大好き。糖質が多いお酒を飲む日の食事は、糖質や炭水化物を抜いて1日を過ごすという念の入れようだった。

「今は糖質ゼロビールのおかげで、気軽に飲めるになったのは嬉しいです。とはいえ、私はクラフトビールが大好きなので、やっぱり糖質や炭水化物を抜いてでも、クラフトビールを飲みたくなります。糖質ゼロビールが改良されて、もっと美味しくなれば選択肢も広がるのでうれしいです」

 糖質ゼロビールは、コロナ禍で苦境のビール業界のみならず、健康を気にするビール党たちにとっても“救世主”となりつつあるようだ。

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