コラム

個室・高級サウナは敷居が高い?「昔ながらのサウナ」の良いところ

空前のサウナブームで昔ながらのサウナにも脚光が(イメージ)

 マンガやドラマの題材となることも増え、専門誌も登場するなど、大人気となっているサウナ。愛好家の有名人が、テレビのバラエティ番組などでサウナの魅力を熱く語る機会も多い。そんなサウナブームのなか、最近では1人で楽しむための個室サウナや、会員制の高級サウナなども人気となっている。サウナ事情に詳しいジャーナリストはこう話す。

「個室サウナは、コロナ禍でその需要が高まっています。周囲の目を気にすることなく、汗を流せるのも大きなメリットです。料金は1時間4000円くらいで、一般的な銭湯や温浴施設に比べると3倍から4倍程度。決して安いわけではありませんが、人気も高く、予約が取りづらい状況のようです。また、入会金が200万円もするような会員制の超高級サウナ施設に有名タレントが通っていると報じられたこともありましたが、富裕層向けのラグジュアリーなサウナ施設も登場しています」

 また東京・六本木には、サウナを楽しんだ後にアート作品を鑑賞できる施設『チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ』が、8月31日までの期間限定でオープンするなど、従来のサウナ体験とは一線を画すような新たな展開も目立つようになった。

「“進化型サウナ”あるいは“意識高い系サウナ”などと呼ばれるような施設ですが、一般的な銭湯や温浴施設とはまったく異なる体験ができるということで人気です」(前出ジャーナリスト)

「個室サウナだと料金的に時間が物足りない」

 完全個室サウナや高級サウナ、さらには“意識高い系サウナ”が人気となる一方で、「昔ながらの銭湯や温浴施設のサウナがいちばん!」という愛好家も多い。都内に住む40代自営業の男性・加藤さん(仮名)はこう話す。

「個室サウナもたまに行きますが、正直物足りない部分があるんです。またそういったお店は時間制で、お金のことを考えると1~2時間しか楽しめない。でもスーパー銭湯であれば閉店時間までいられます。サウナに入って、水風呂に入って、そこからちょっと休憩をして、またサウナに入って……思う存分サウナを満喫するなら、個人的にはスーパー銭湯がいちばんかな、と思います。お風呂の種類もたくさんあって、ゆったりできるのも最高。食事もできる施設が多いのもありがたい」(加藤さん)

 また「高級なサウナは緊張する」と話すのは、都内在住会社員の女性・林さん(仮名)だ。

「サウナに行く目的は、しっかり汗を流して、水風呂に入ってスッキリして、ダラダラ時間を過ごすこと。個室サウナだと、その高級感に緊張してしまって、あまりリラックスできないんです……。一度個室サウナに行ってみたことはあるのですが、結局そのあと自宅のお風呂に入って、“やっぱり家が落ち着く……”なんて思っている自分がいました」(林さん)

 林さんは、スーパー銭湯などの温浴施設だけでなく、大浴場にサウナがついているビジネスホテルを利用することも多いという。

「ホテルのサウナのいいところは、汗を流した後、そのまま部屋で眠れることです。夕方チェックインした直後にサウナに入って、夕食後にも入って、さらに朝に入ることもできる。まさにダラダラするには最適です」(林さん)

 しかし、前出・加藤さんによれば、スーパー銭湯やホテルのサウナにも、注意すべき点はあるという。

「地元のお客さんが多い銭湯の場合は、常連客内のローカルルールなどもあって、慣れていないお客さんが戸惑うことも。気付いたら周囲がみんな顔見知りで、自分ひとりだけ誰も知らない、といった状況になると気まずくて仕方ない。なので、私の場合、初めて行く銭湯についてはネットで事前に調べておくようにしています」(加藤さん)

 リラックスできる環境は人それぞれ。自分にあったスタイルのサウナを利用することが何より重要なのだ。

トピックス