百音と菅波の恋はついに進展か
そしてもう1つ、視聴者を沸かせはじめているのが、百音のほのかな恋模様。
すれ違いながらもようやく菅波と再会し、しかも百音が視聴者から苦情を受けて落ち込んでいたタイミングだっただけに、「さすがに純粋で鈍感な百音でも、今回は恋に気づくだろう」という声があがっているのです。菅波はクールながらも優しさを感じさせるキャラクターとして、視聴者からの人気がジワジワと上がっているため、「百音の相手にふさわしい」というイメージなのでしょう。
また、幼なじみの亮(永瀬廉)も再登場し、上京して百音と会うエピソードもあるようで、彼に思いを寄せる妹・未知(蒔田彩珠)を含めた展開も注目を集めそうです。人恋しくなる季節で、ドラマでもラブストーリーが増える秋に百音の恋は成就するシーンが描かれるのでしょうか。
いずれにしても、『おかえりモネ』は東京オリンピック・パラリンピックの期間中も放送され続けるだけに、ふだん以上に貴重なドラマとして視聴者を楽しませてくれることは間違いありません。序盤からの不運を吹き飛ばし、最終的には「名作」と言われる可能性もあるでしょう。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。