無印vsワークマン「綿素材Tシャツ」の真価
最初に2つの商品を試してみました。1つは無印良品の「鹿の子編みビッグシルエットTシャツ」。もう1つはワークマンの「持続冷感コットンオーバーサイズ5分袖Tシャツ」です。無印の鹿の子編みは綿100%で定価1990円が1490円に値下がり、ワークマンの持続冷感は綿75%、ポリエチレンとナイロンの複合素材が25%という組成で定価780円です。
無印良品の鹿の子は通常のポロシャツよりも薄手の生地で加工が施してあるのか表面感が滑らかですが、着用してみた感想は、普通の綿100%Tシャツ。個人的には盛夏にあまり適していない気がしました。
一方、ワークマンの持続冷感は人気商品らしく、すでに完売している色もありました。着てみると、25%混じっている複合素材のおかげで着用した瞬間ヒヤっと感じ、冷房の効いた部屋や涼しい風を受けるとさらに冷感が増します。裏面に複合素材、表面が綿という編み方になっていて、汗をかいても貼りつくような感覚もありません。
しかし、表面の綿に汗が吸収されるため、汗染みがクッキリと目立ってしまいます。綿には速乾性がないので、汗のかく量が少ない人ならこれでも良いのでしょうが、汗かきにはかえって見映えを悪くしてしまう可能性が高いと感じました。
ユニクロ「エアリズムコットン」は汗かきには不向き?
これと全く同じ現象が起きたのがユニクロの「ユニクロUのエアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」です。「エアリズム」と聞くと肌着を連想する人も多いと思いますが、エアリズムのアウター用商品も毎年春夏には何点か入荷します。そのうちの一つで、昨年夏から登場しました。定価は1500円です。
筆者も吸水速乾性を期待して昨年夏、990円に値下がりしたときに買いました。昨年夏物も今年夏物も素材の組成表記はまったく同じで、綿53%・ポリエステル30%・合繊複合素材17%となっています。
表面がほぼ綿、裏面が合繊となっており、着用してみたところ汗をかいても肌に貼りつくことがなく、その部分は快適でしたが、ワークマンの商品と同様に表面の綿に水分がたまり、汗染みが長時間できてしまうのです。汗をかきにくい人にはぴったりのアウターTシャツといえますが、汗かきにはちょっと不向きだといえます。