羽生にとって今シーズンは“五輪イヤー”という大事な時期でもある。いまだ半年後に迫る北京五輪の出場を明言していないが、最近、羽生の今後に影響を及ぼすかもしれない盟友の決断があった。東京五輪の鉄棒競技に出場したものの、予選落ちしてしまった体操の内村航平(32才)が8月19日、現役続行の意思を明らかにしたのだ。
「羽生選手も内村選手も五輪で2大会連続で金メダルを獲得しているレジェンドで、2人はとても仲がよく、お互いに尊敬し合う関係。羽生選手は“(大技に)挑戦する内村選手の存在が刺激になっている”と語り、内村選手も“ぼくもすごく刺激をもらってやっている”と話しています。引退が濃厚とみられていた内村選手の決断に、羽生選手は背中を押されているのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
その内村は、現役続行の理由をこう口にした。
「(東京五輪の)決勝でやりたかった、見せたかったモノを追求するしかないので、やっていくしかない」
32才になってもなお五輪への心を燃やし続ける6才年上の決断は、北京五輪を控えた羽生の心に、大きく響いているはずだ。
※女性セブン2021年9月9日号