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2021.09.09 19:00  週刊ポスト

スマホアダルト動画依存、睡眠障害・ED・うつ病・認知症につながるリスクも

 B氏のようなケースについて、ゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆう医師が説明する。

「ネットポルノから得られる過度の刺激に慣れてしまって、実際の性行為でドーパミンが分泌しづらくなるケースは多い。実際の性行為ではしないような過激な映像ばかりを見ていると、これはより顕著になってきます」

 冒頭で紹介した書籍『インターネットポルノ中毒』では、自然の性行為よりもポルノ動画にハマってしまうのは、人間の生物としての本能にも原因があると説明している。

 人間を含む哺乳類のオスは、種の保存のためにできるだけ多くのメスと性行為をしようとする。そのためまだ性行為をしたことのないメスに対してより興奮するようにできている。

 ネットポルノには、「まだ性行為をしたことのない異性」が誇張された性的アピールを持って無数に出てくるため、オスとしての本能が刺激され、気づかぬうちに依存状態になってしまうと結論を導いている。

脳がフリーズする

 前出・奥村医師によれば、うつ病を患うケースもあるという。

「脳は静止画より動画に対して敏感に反応します。その代償として、カロリーを大量に消費して“脳疲労”に陥ってしまう。いわゆる処理能力を超えてパソコンがフリーズしてしまうような状態です。

 こうなると脳の神経伝達物質が正しく分泌されず、心身の調整機能も低下する。怒りっぽくなったり、ふさぎ込みやすくなったりと感情が不安定になるんですね。その先にあるのがうつ病です。スマホの動画は色彩と光の刺激が強いため、脳の疲労度が上がりやすく、うつ病のリスクもグンと高まります」

 うつ状態が続くと、将来的な認知症のリスクも増大する。

「とくに高齢者の場合、うつ病は記憶力や集中力の低下に直結する。他人との会話がうまくできなくなる“仮性認知症”になったり、そのまま症状が悪化してアルツハイマー病と診断されるケースも多い」(奥村医師)

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

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