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伝説のセクシークイーン・小林ひとみ 銀座で過ごす「第2の人生」

「最初は先輩ママたちから厳しい言葉も…」(写真は小林ひとみ。撮影/高橋定敬)

「最初は先輩ママたちから厳しい言葉も…」(小林ひとみ。撮影/高橋定敬)

 1986年、『禁じられた関係』で鮮烈なデビューを飾った昭和のセクシークイーン・小林ひとみ。引退後の2009年からは、銀座のクラブの雇われママとして活動してきた。

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 実はアダルト界を完全に引退する前に六本木のクラブでこっそりホステスを7年ほどやっていたんです。その後、2008年からは銀座のクラブ「さふぁいあ」の雇われママとして1年半ほど修業して、2009年になって念願の自分のお店である「HITOMI.K」を開店したんです。

 開店時には周辺のお店のママにもご挨拶しましたが、最初は元セクシー女優だということで「媚を売ってるんじゃないか」などと、厳しいことを言われたこともありました。それも「仕方がないことだ」と真摯に受け止めてきましたが、落ち込んでいる時にお客様がかけてくださった優しい言葉には救われましたね。

 ただ、常に腰を低く、どんな時もお客様だけでなくママさんにもご挨拶を怠らずにいたら、いつの間にか銀座の先輩方に可愛がってもらえるようになりました。

 六本木から銀座に来て一番感じたのは、六本木はみんなで楽しくワイワイ飲んでラストまでいるお客さんばかりでしたが、銀座のお客さんはちょっと顔を出して2~3杯飲んで別の店に行く方が多い。色々なお店を応援したいという考えのお客様が多く、ありがたい街だなあと思いました。

 自分のお店は8年目に差し掛かったタイミングの2016年で閉めました。母が亡くなったり、自分の喘息の悪化も重なって一旦やめよう、と。そして1年休んだ後、いまの「エルプリンセス」の雇われママになりました。経営のことも考えなければいけないオーナーママに比べて、“雇われ”はずいぶんと気が楽です。

 銀座で働くようになってから東日本大震災などの影響で景気の悪い時期も経験しましたが、今回はかつてない緊急事態ですね。お客様からお電話やメールで「店は大丈夫なの?」とご連絡をいただいてどんなに「大変です!!」と訴えたところでお店に来られない人のほうが多いですから。来てくださいと強く言えないご時世だし、なかなか苦戦しています。

 あと数年したらどこかの島に移住し猫と暮らしたいと思ってましたが……コロナ禍でその願いもお預けになりました(笑)。まだまだ銀座にいなさいという神様の思し召しだと思って、もう少し頑張ります。

【プロフィール】
小林ひとみ(こばやし・ひとみ)/1963年生まれ、東京都出身。1986年に『禁じられた関係』でデビューし絶大な人気を得る。2003年にセクシー女優を引退。2009年からは軸足を銀座に移し、現在までママとして働いている。

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

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