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「物を捨てるのに向いてない」伍代夏子が気づいた本当に捨てるべきもの

一度は豪快な片付けを決行した伍代夏子だったが…

一度は豪快な片付けを決行した伍代夏子だったが…

 人生後半戦に差し掛かると、気になるのが家中にたまった大量の物。それらを一気に捨てようと試みるも、失敗したという人も多いはずだ。歌手の伍代夏子(59才)も、その1人だという。

 買い物好きで、特にキッチンには物が多いという彼女は数年前、夫の杉良太郎(77才)から、「夫婦2人しかいないのだから」と大量の買い物をたしなめられ、豪快な片づけを決行した。

「主人が喜んで料理を食べてくれる顔が見たくて、調理道具をたくさん買い込んでいたのですが、使っていない道具や食器、食器棚を1日でトラック2台分ほど捨てました。それでわかったのは、私は物を捨てるのに向いていないということ。確かにスッキリしたんですが、2日もすると不便に感じるようになり、結局また道具を買い足すようになってしまって(笑い)」(伍代・以下同)

 たくさんあったゴムベラを1本に減らしたが、ポテトサラダを作っている最中に手作りジャムを瓶に移すことができず、「やっぱり5本くらい必要」だと確信した。お皿も、ドラえもんのかき氷器も、レンジでゆで卵を作れる道具も、一度は手放したものの、やっぱり買い直し、いまは楽しく料理をしているという。

 伍代が、物よりも捨てるべきだと考えるのは「こだわり」だと話す。東京の魚店の娘として生まれ、チャキチャキの江戸っ子である伍代は、せっかちな完璧主義で、自らが設定したルールに従って生きていた。

「結婚前は仕事一筋で、結婚してからは家庭のこともきっちりやりたいというタイプ。夕食はおかずを5品以上出すと自分で決めて、仕事でお互いの生活リズムが違っても、『夫婦はつねに一緒にいるべき』という考えから、寝室を別々にすることはあり得ませんでした」

夫婦で寝室を別にしてみるとお互い快適に(笑い)

 2年ほど前、伍代は原因不明の喉の不調に襲われた。複数の病院へ足を運び、「喉のジストニアけいれん性発声障害」という病気だと発覚。意思とは無関係に喉の筋肉が収縮する病気だ。その大きな原因がストレスだった。

「自分にはストレスなんてないと思っていたから、びっくりしました。ですが、よく考えたら、私は『夫婦はこうじゃないといけない』というこだわりにとらわれすぎていた。だったらこだわりを捨てて、ストレスをすべて吐き出そうと思いました。これまで人のために生きることが自分の生きがいだと思っていたけど、自分の時間をもっと取らなきゃと思うようになったんです」

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