芸能

俳優・塩田康平「2.5次元って、しんどければしんどいほど絆が深まる」

塩田

ワイルドな魅力を放つ塩田康平

 アニメ、マンガ、ゲーム……人気の2次元作品を3次元の俳優が演じる舞台「2.5次元」が人気を博している。ミュージカル「テニスの王子様」、演劇「ハイキュー!!」などで活躍する俳優の塩田康平に、2.5次元作品を演じる醍醐味を聞いた。

 * * *
 金刀比羅宮(香川)のふもとで、こんぴら歌舞伎や役者のお練りを見て育ちました。だから、芝居はぼくにとって身近な存在です。

 物語も大好きで、2.5次元の原作になるマンガはもちろん、シェイクスピアやチェーホフをよく読みます。難しくても、必死に読み解く。古典演劇を知らないと、尊敬する演出家のかたがたと語り合えないと思うんです。

 2.5次元でも、ぼくは台本を最重要視。原作はもちろん熟読しますが、稽古期間中は頼らず、台本と自分の想像力だけでより深く作品について考えるんです。実はマンガ原作の舞台は昔からたくさんあります。ベルばらも、手塚治虫作品の舞台も、ある意味、2.5次元ですね。いまこんなに注目されているのは、以前より劇的にビジュアルの再現度が上がったからだと思います。

 夢のような世界で、しかも演じているのはイケメンでいいヤツばかりなんですよ! 2.5次元って、体力的にしんどければしんどいほど、共演者との絆が深まる気がします。ぼくはなぜか坊主頭のキャラを演じることが多いんですが(笑い)、いつか帝国劇場でミュージカルに出てみたい。『レ・ミゼラブル』はやっぱり憧れですね。

【プロフィール】
塩田康平/1990年3月31日香川生まれ。身長174cm。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン ジャッカル桑原役(2012〜2014年)、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」田中龍之介役(2015〜2018年)、舞台『池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE』マサ役(2017〜2018年)、ミュージカル「GOYA-ゴヤ-」マヌエル・ゴドイ役(2021年)、自身のロックバンド「BUCKS」ではアーティスト活動も行う。2021年2月には舞台『監獄REQUIEM』にて初めて作・演出・作詞を手掛けた。

舞台「HELI-X II〜アンモナイトシンドローム」 アンガー役●2021年10月7〜17日/紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

撮影/田中智久

※女性セブン2021年9月30日・10月7日号

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン