日本でもワタミグループが、利用者に安心を与えるため、接客にあたる従業員にワクチン2回接種済みを証明するバッジを着用させるという。
「11月以降に導入予定で、ワクチンを打てない人のためにPCR検査の陰性証明でも認める方針です」(ワタミ広報部)
今後、企業からワクチンパスポートの取得を求めるケースが出てくることも想定される。
「ワクチン接種を要件とすることや接種を受けていないことを理由に解雇、退職勧奨などを行なうことなど個々人に大きな影響を与える場合は、不当な差別的取り扱いに当たります」(内閣官房副長官補室・ワクチン接種証明推進担当)
ただし、国内でも外資系企業は注意が必要だ。
「本国の規程に合わせて独自のルールを作ることは否定できず、未接種者の立ち入り制限などを課す可能性はあると思う」(鳥海氏)
きたるワクチンパスポート社会に備えたい。
※週刊ポスト2021年10月8日号