では、新型コロナが「普通のかぜ」並みに落ち着くのはいつ頃なのか。
「ロシアかぜも当初は人をばたばた殺すウイルスでしたが、人類が免疫をつけ、自らも変異を繰り返して6年ほどでただのかぜのウイルスになりました。新型コロナも同じような経緯を辿るのかもしれませんね」(二木さん)
しかも、ロシアかぜが猛威を振るった19世紀末とは違い、いまの人類には医学の進歩という強力な武器がある。
「変異株にも対応したワクチン開発や抗体カクテル療法を含めた治療薬の開発、経口予防薬の開発なども含めて、2~3年で収束に向かうとみる研究者は多く、私もそれが的確な判断だと思います。
ただし、ウイルスと人体には相性もある。今後のウイルス側の変異の動向と人体側の弱点いかんでは、感染が収束に向かうという予想が困難になる状況も考えられます。もちろん、ギルバート教授のおっしゃる通りになっていくことが人類の希望であり、現時点であり得そうでもあり、最も望ましい状況です」(一石さん)
新型コロナなんて、ただのかぜ──そう言える日が早く来ればいいのだが。
※女性セブン2021年10月14日号