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2021.10.12 11:00  女性セブン

金子哲雄さんの妻・稚子さん 手元に残った遺品はアームバンドと眼鏡

金子さん

サイクリングが夫婦共通の趣味だったという金子哲雄さん(左)と妻の稚子さん(写真/2008年、稚子さん提供)

 家族の死後、葬儀、埋葬、相続などさまざまな手続きに追われ、生前に愛用していた品々に手をつけられないまま年月が経ってしまうことが多いという。形見をいかにして整理し、処分するかは、遺族にとっての大きな課題なのだ。

 終活という言葉が広く浸透していった2012年10月、テレビや雑誌で人気の流通ジャーナリスト・金子哲雄さん(享年41)が亡くなった。前年に希少がん「肺カルチノイド」と診断された哲雄さんは、闘病中に自らの死をプロデュースし、「実に見事な、終活のお手本」だといまも語り継がれている。

 妻で終活ジャーナリストの金子稚子さん(54才)は、闘病を支えながら、夫が進める終活をサポートしていた。

「夫が亡くなると、彼の指示通りに葬儀社に連絡をしました。葬儀はもちろん、仕出しの料理までほぼ計画通りにできたのですが、1つだけかなわなかったのは『遺影』。大きく口を開けた笑顔で、OKサインの写真が本人の第一希望でしたが、『さすがにこれは……』と葬儀社からダメ出しされ、別の写真になってしまいました。でも、そんなことも金子らしいなと思います」(稚子さん・以下同)

引っ越しの指示は、遺品を物理的に処分させるため

 遺品についても、処分するもの・形見分けをするものと細かく指示されていたが、稚子さんがクリアできなかったのは、葬儀から1か月以内に引っ越して住まいを縮小し、ネクタイなどの小物を処分することだった。

「それまでの住まいは事務所を兼ねていたため、私ひとりで生活するには、広すぎて維持できない。何とか頑張って四十九日を終えた後で引っ越し、荷物の多くを整理しましたが、細々とした小物はどうしても捨てられず、段ボールに詰めて持っていきました。

 夫は価値のないものだと思っていたのでしょう。でも、友人や仕事仲間のかたがたは、『哲っちゃんのネクタイがほしい』『使っていた文房具はある?』『本があったらほしい』などと、夫が実際に使っていたものを譲ってほしいと言ってくださいました。夫のことをとても大切に思ってくださっていることが伝わり、本当にありがたく、形見分けをしながら、逆に力をいただけたと思いました」

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