たしかに通常の女性皇族の結婚に伴う儀式もなく、披露宴もない。ただ皇籍離脱に伴う手続きがあるだけなので、ふたりの意思で「いまは少し見送ろう」と決めれば、多くの人を巻き込むこともなく、延期は可能だろう。しかし結局、結婚は平然と行われた。複雑性PTSDと「質問」が理由で会見らしい会見ができなくても、祖父の厳しい状況があっても、なぜ結婚は止まらなかったのか。
「小室さんが日本にいられるのはあとわずか。すぐにアメリカに戻らなければならないからです」と言うのは、前出の皇室ジャーナリストだ。
「小室さんは就職先の米ニューヨークの法律事務所から『早くアメリカに帰ってきて仕事に復帰してほしい』と再三要請されているといいます。オンラインでできる業務にも限界がありますからね。いくらプリンセスの結婚相手で、“将来の天皇の義兄”だったとしても、新入社員の立場では、プライベートな休暇を取り続けるわけにいきません。
だから、このタイミングで結婚しないと、次はいつチャンスがあるかわからない。平たく言えば、小室さんの仕事の都合です」
4年前、婚約内定会見を開いたのも、小室さんの仕事の都合で日曜日だった。その日は両陛下のお出ましが注目されていたのに、なぜその日にしたのかと疑問の声が上がったことが思い起こされる。
「そもそもの結婚延期の原因となった小室家の金銭トラブルは、まだ解決に至っていません。しかも次々にほかの疑惑が湧いて出てくる。もしここで再度延期するようなことがあれば、また破談論が巻き起こることは避けられません。何がなんでもこの機会に、という執念の結婚を実現するための計算しつくされた会見だったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
最後まで、小室さんの都合だったのだ。
※女性セブン2021年11月11日・18日号