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眞子さん会見は「マスコミ批判」、坂上忍と有吉の”毒舌”の決定的違い

坂上

坂上忍と有吉弘行の”毒舌”の違いとは?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、秋篠宮家の長女、眞子さんの結婚記者会見での発言に対するコメントが波紋を広げているタレントの坂上忍について。

 * * *
 坂上忍の『バイキングMORE』(フジテレビ系)での発言が、ネット上で物議を醸しているようだ。問題になったのは、10月26日に行われた眞子さんと小室圭さんの結婚記者会見に関する発言。番組MCを務める坂上さんは、会見や回答文書で何度も出てきた「誤った情報」「謂れのない物語」について、こんな発言をしたのだ。

「なかばマスコミ批判のようなご意見があった」
「あの言い方はハレーションが起きかねない訴え方」
「昨日で区切りだと思ってたけど、会見終わった後に、えっ、ノーサイドにならないパターンってあったんですか?って考えちゃった」

 世間的には、このご結婚に賛成の人も反対の人も、とりあえず2人の門出を祝福しようというムードがあり、ご自分の思いを真っ直ぐ真摯に訴えた眞子さんの姿に、ほとんどのメディアは大人の対応をしていた。そんな中坂上さんは、上記の発言とともに「報じる側からしたら興味あることをやっている」という荒っぽい意見を述べ、出演者たちからも同調するような発言が続いたものだから、ネットにはさまざまな意見が噴出したのだ。

 坂上さんと言えば、過激な発言で度々ネットで炎上するものの、さまざまな番組に出演している。相手に媚びずへつらわず、言いたいことは言うというスタンスで、嫌われることをいとわない。逆に、嫌われたり炎上したりするのも、自分らしさをアピールする術であり仕事として捉えているような感覚すらする。それはダメ、こうしなさい!と抑えつけられたり、強制されたりすると、ついつい反発・反抗したくなるという「リアクタンス」の傾向が強いのだろう。自由に発言しずらい世間のムード、意見することをためらわせるような世論の流れがあればあるほど、そこに呑み込まれることなく、思うままに物を言う。このリアクタンスが彼の毒舌の根っこだと思う。

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