エレキギターも演奏
努力を重ね、コメンテーターとして各局から呼ばれる存在に
もう一つ驚いたのは、大人の男性ファンの多さである。そんな大人たちが、須田の歌声やMCに「うん、うん」と優しく頷きながら、一声も一言も聞き逃さないという姿勢で耳を澄ましていた。
そんなファンの皆さんがSNSなどで度々呟いているのは「あかりんは本当に、がんばり屋さん」である。
須田が「努力の人」であることは、4年前から『ドデスカ!』(メ~テレ)で共演する機会が多かった私もよく知っている。最初の頃こそ、拙いコメントもあったが、本番前、担当ディレクターにまず、言いたいことを伝え、「大丈夫ですか?」「間違ってませんか?」などと確認。楽屋に用意された一般紙にもスポーツ紙にも目を通し、準備をしていたものだ。それが今では、木曜日のスポーツコーナーを仕切り、岸博之氏や萱野稔人氏らと並ぶ立派なレギュラーコメンテーターだ。
東海テレビの『スイッチ!』も、不定期の月イチ出演から、今年3月、隔週水曜日のレギュラーコメンテーターに昇格。他にも『バイキングMORE』(フジテレビ系)や、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)から度々声がかかる若き“論客”の一人でもある。
ラジオとの相性もよく、現在3本のレギュラーが。今年2月には、主演映画『打姫オバカミーコ』が公開された。メ~テレ制作のオムニバスドラマ『名古屋行き最終列車』でも後輩メンバーを牽引してきた。
須田会からもバルーンが
後輩メンバー「須田会」からもバルーンやメッセージ動画
そんな須田が、新たに手に入れた武器がギター。始めてから半年なので、カポの位置に迷ったり、コードを間違えたり、「アルペジオができるようになりたい」と、まだまだ初心者には違いないのだが、前述のとおり、彼女の声とギターの相性が抜群であるため、「聴けた」し、「予想以上に良かった」というのが私の率直な感想である。
須田本人は、「歌詞を大切に伝えることを中心にレッスンしていただいていた」(須田のツイートより)し、「SKE48劇場の音響も担当して、私の歌への苦手意識も知っている方が、ギターと声を綺麗に響かせてくださった」「須田専用金属アレルギー対応マイクを渋谷まで連れて来てくださった」(同)と、スクールと音響担当者に感謝。こうした“言葉”を欠かさないから裏方にも愛されているのだ。
努力の人、律儀な人であると同時に、後輩想いだということは、彼女が2位になった「AKB48 53rd シングル 世界選抜総選挙~世界のセンターは誰だ?~」のスピーチがよく表している。
「ステージの隅っこに今いるメンバーも、握手会の列が短いっていう子も、ブスだって言われても(笑い)、運営から推されなくたって」とは、ズバリ自分自身のこと。それでも、こんなにも晴れがましい場所に立てたのだから、みんなもがんばって! 大丈夫だよ!とエールを贈ったのである。だからだろう、ソロライブ会場には、彼女を慕ってやまない後輩メンバーで結成される「須田会」からバルーンやメッセージ動画が届いていた。