とはいえ、鉄道貿易の再開時期はめどが立っておらずが、北朝鮮にとっては絶望的な状況は続く。
北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党総書記は、今年初め、個人、地方、国家レベルでの自立を説く建国の「チュチェ(主体)」思想に基づき、食糧や資源の問題を克服するよう呼びかけたという。
一方の中国側も貿易企業を中心に、対北国境貿易の再開に備えて、食糧品や原材料などの在庫を確保していたが、貿易再開が遅れたことで、倉庫に在庫が積み上がることも予想され、「今回の中国東北部の新型コロナウイルス感染の再拡大によるダメージは両国にとって深刻な問題となりそうだ」とRFAは指摘している。