芸能

高田文夫が絶賛、ナイツ塙の野球&漫才愛「有吉弘行は前田智徳」説も

ナイツ塙の高座では見せない熱き野球漫才愛

ナイツ塙の高座では見せない熱き野球漫才愛

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。73歳の高田氏が、89歳の野末陳平氏や84歳の山藤章二など、自分のまわりの先輩達についてつづる。

 * * *
 暮れから正月、なにかと忙しくなるのが演芸人。そんな中、ナイツの塙は極私的プロ野球偏愛論と副題の付いた本まで出版。塙は番組を持つほどのプロ野球好き。自分は『アメトーーク!』でもおなじみの“運動神経悪い芸人”。やるわけではないが見る目だけは肥えている。

 そこで出したのが『野球と漫才のしあわせな関係』(出版元がベースボール・マガジン社というのが本寸法。版元も洒落じゃないのが分かる)。塙が語り、野球本では実績のある長谷川晶一がまとめ、イラストはこの連載もつとめる佐野文二郎という布陣。高座では見せない熱き野球漫才愛。

 お笑い芸人を野球人にたとえる章もあって「タモリは王貞治」説、「有吉弘行は前田智徳」説など結構読んでいくうちにうなずくものも多いが、なんたって私が嬉しかったのは「高田文夫は村田兆治」説。年をかさねてもどちらももの凄い球を投げるし、不屈の闘志でカムバックした。村田はジョーブ博士の執刀でみごと復活、私は心肺停止から不死鳥のごとくマイク前へと。この見立ては誰より私が勇気づけられた。

 12月1日は浅草東洋館で私の漫才協会外部理事就任記念ライブ「漫才師の漫才史」。前売発売初日いきなり完売。当日はいっぱいのお客様。東洋館の人やら漫才協会の人が私に小声で「夜の浅草でも、こんなに人がいるんですネ」。

 会長である青空球児(80歳)と好児(78歳)に私とナイツが昔の芸界の事をきくという主旨だったのが球児の若き日の武勇伝に爆笑。師のコロムビア・トップをしくじって名古屋に3年間逃げていたエピソードなど今ではコンプライアンス的にNO、駄目、NGの世界。前半をつとめてくれたロケット団、U字工事などタイトル通り「ザ・東京漫才」もまだまだこれから。

関連キーワード

関連記事

トピックス

学生時代の折田楓氏(左)。中央はフジテレビの小澤陽子アナ(フェイスブックより)
《“バーキン持ってキラキラ笑顔”をSNSに投稿》刑事告発されたPR会社・折田楓社長(33)、フジ人気アナとの華やかな交流
週刊ポスト
(時事通信フォト)
「妻を守るためなんじゃ…」韓国・尹大統領がいきなり戒厳令、背景に疑惑まみれの“美しすぎるファーストレディ”金建希夫人 かつてファンクラブ会員は9万人に
NEWSポストセブン
公務と受験勉強を両立されていらっしゃる悠仁さま(2024年8月、岐阜県関ヶ原町。撮影/JMPA)
《合否発表は来週》悠仁さまに「筑波大推薦入試を受験」報道「筑附の学生はちょっと有利かもしれません」背景に“高校教員のサポート体制”
NEWSポストセブン
党の資金の私物化にならないのか(左から三ツ林裕巳氏、中根一幸氏/時事通信フォト)
【石破首相の裏金候補への「2000万円支給」問題】無所属で出馬した候補が「党支部」の資金で選挙を戦っていた事実に「党資金の私物化も同然」の指摘
週刊ポスト
宮古島ではひげをたくわえ、ワイルドなスタイルの大野智(2024年10月)
大野智を巡る悪質なフェイクニュースにSTARTO社は法的措置を取ると宣言 本人は“気にしてない様子”、騒動が起きていたことも指摘されるまで気づかず
女性セブン
国内ミュージカル単独主演記録を樹立した堂本光一(撮影/浅野剛)
《思い残すことは何もない》堂本光一『Endless SHOCK』大千秋楽、清々しい笑顔で本音を吐露「究極体を演じるというのは、つらい25年でした」
女性セブン
自宅マンションの火災で家族を失った猪口邦子議員(時事通信フォト)
猪口邦子議員、自宅マンション火災で夫と長女が死亡 「政界はジャングルですが、家庭は温かい草原なんです…」幸せな日常を一瞬にして奪った猛火
女性セブン
“アメリカのお騒がせセレブ”として有名なタレントで実業家のキム・カーダシアン(本人のインスタグラムより)
《頭隠して尻隠さずなハイレグ姿》カニエ・ウェストの元妻(44)と現妻(29)が“ほぼ丸出しファッション”対決か
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 江夏豊の遺言「ON、そしてすべての野球人たちへ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 江夏豊の遺言「ON、そしてすべての野球人たちへ」ほか
NEWSポストセブン